- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061485280
感想・レビュー・書評
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作家の旬ってありますよね…何かに対しての不満を作品に代弁させるのは、あまり好みません。
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表紙のチップリーが異様にかわいい。中ではそんなでもないのに!
この話、『花の旅』のあとになるんだけれど、いつの間にか、シルバー王妃と、アラエッサ、ストンストンが仲良しに戻っていた。もう正体もしっかり知った上で。
この間の話で何があったんだろう。今、バラバラに読み直してるから、そのうちぶつかるかな。
野菜たち、あの旅でも出てきて、確か読んだ当時も思ったけれど、みんな善良な性格ってわけじゃあないんだよね。
その無茶苦茶さや我が儘さに腹も立つくらいなんだけれど、一方で憎めないこともする。
都合いいだけのキャラではない方が、人間味……野菜だから、この場合はリアリティというのか、が、増すのかな。
シルバーが、とにかくお父さんサブリナ伯爵のことを心配しているのが切ない。
自分が死んだら、夫であるゴールデン国王ではなく、お父様の元に帰るんだ、なんて。
しかも、サブリナ伯爵も「いつかしっぽを出して王妃なんかやめて、帰ってくると思っていたよ」というようなことを言うのが、また……
そうだよね、王妃だから、そうそう里帰りも出来ないんだよね。
人間が水を汚すというあたりの妖怪からの糾弾が、また、我が身につらいのでした。
この話で一番覚えていたのは、アラエッサの言う「夏至の前の一週間が一番朝が早い。夏至の一週間後が一番夜が遅い」というようなくだり。
へーと思ったけれど、その仕組が再読でも理解できない。