- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061492622
感想・レビュー・書評
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読むべき。日本社会は「世間」という世界で覆われている。
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個人よりも世間の名誉を気にする
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高校の教科書などにも載っている有名な本。
大学の3年ゼミの最初のテーマ本です。
高校の頃はまったく読み飛ばしていましたが、改めて読み直すといろいろと考えるところの多い良い新書です。 -
日本において「世間」とはどのような文脈で語られていたかを描いた本。
吉田兼好、井原西鶴、夏目漱石などの作品からこのことを探っている。あまり新しい視点というのはなかったと思われる。 -
購入:2008/8/30、読了:-/-/-
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著者は万葉集、徒然草、仏教書物、明治期の小説などから「世間」というものが
どう描かれているのかということを語っていきます。
「個人」に対する「社会」というものとは異なる「世間」についての考察です。
読み物としては楽しめると思います。先に著者が本のなかで触れている
書物について知っておくとより読みやすいでしょう。 -
無常変易の境、ありと見るものも存せず。
しかし世の中の事物が常住でないことは極めて自然のことであって、
それをわざわざ「無常を観じ」という形で言葉にするのは、
その背後にある種の感情があるからであろう。
それは、変化を求めない感情であって、
現在の事態がいつまでも続くことを望んでいる。
これらの感慨は受け身のものである。
日本人は一般的にいって、個人として自己の中に自分の行動について
絶対的な基準や尺度をもっているわけではなく、
他の人間との関係の中に基準をおいている。 -
人は「世間に顔向けができない」というけれど、「世間」とは実はごく狭い範囲のことです。そう思うと、気が楽になるのでは?
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世間という概念は非常に身近に感じる。
それが少しずつ変化してきてるのも感じる。
現代日本社会は個人主義と世間の狭間で混してる、と思う。 -
和歌や古典の引用を読んでいるだけでも楽しい。