- Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061493384
作品紹介・あらすじ
ポジティブ・シングルライフ。それは家族からの解放という革命である。日本型恋愛の謎、税制・年金のカラクリを明かし、人生設計の見直しを迫る注目作。
感想・レビュー・書評
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[ 内容 ]
ポジティブ・シングルライフ。
それは家族からの解放という革命である。
日本型恋愛の謎、税制・年金のカラクリを明かし、人生設計の見直しを迫る注目作。
[ 目次 ]
第1章 第二の家族革命(「国策」につくられた戦後家族 終身結婚制の終焉)
第2章 日本型恋愛と結婚の謎(変貌する「愛の三角形」 オンリーユー・フォーエバー症候群 経済体制と結婚システム)
第3章 シングルライフの経済学(税制・年金は専業主婦優遇か 結婚・住宅・子育てのコスト)
第4章 非婚社会で何が起こるか(経済構造はこう変わる 少子化時代の発想転換)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
大学の図書館で借りましたが内容が古すぎます。勝間さんと対立しそうな内容。
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090102購入。090104読了。
「ザ・フェミニズム」で上野女史は「結婚するか、しないかではなく、フェミニストなら結婚という『制度』そのものを認めるべきでない」といったようなことを言っていた気がする。メタに言及する行為は物事を批判的に見る場合には重要な方法だ。森永氏はこの本で人々に深く根付いた結婚観を懐疑的に検討していく。
1989年の「1.57ショック」に見てとれるように、日本の出生率は低下を続けている。この出生率の低下は実は極めて政策的奈ものである。
岩倉具栄の『戦時人口政策』は戦争へ向けて恣意的に母性をコントロールすることで子どもを増やそうとした(1941年)。1947年から1960年の間に、団塊の世代を最後に日本の出生率は4.54から2・00へと激減する。これは『日本繁栄への道』に端を発する、日本の企業が先導した策であった。電産方賃金によって労務型になった企業構造は、安定した企業戦士の育成のため「一家に子ども2人」という現代の標準家庭を根付かせた(第1の家族革命)。1973年をピークに再び少子化。晩婚化、単独世帯者の増加による少子化である(第2の家族革命)。
・出生率の低下の大きな原因→第1革命
・家族構造の変化→第2革命
日本の家族構造は、大家族→核家族→単独世帯と変遷している。
<日本型恋愛>
・愛の3要素「性愛、相互依存、相互理解」
・ドラマチック・ラブ・イデオロギー
多くの夫婦が逓減する「相互理解」や「性愛」の基にありながら、愛情をもち続けていられるのは「相互理解」がそれとは逆に時間をかけるほど増大するからである。
<税制・年金>
・個人課税(現行税制)では片稼ぎ世帯に不利(累進課税)なため、配偶者控除がある。
・公的年金は女性の方が優遇 -
男性にとって、経済的に結婚にはいったいどんな価値があるのでしょうか。ほとんどいいことなんてありません。けど、だまされた気になって、というかこの人ならお金損してもいい、ってゆう気になるのかもしれません。そうゆう意味ではキャバクラと原理は一緒なんですか?
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数字は小難しいが根拠はしっかりしていて、一人で生きていく元気が出てくる本。
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恋愛という極めて感情的な問題が社会制度と社会思想のコントロールによって影響を受けてきたことがすっきりわかりやすく書かれていて目からうろこ。常識や規範というものは私が思っていたよりも流動的で、私の思う常識も、ごく最近の潮流でしかないことがわかった。そう考えると、一般常識にとらわれ、そこからはみださないようにという努力にはあまり意味がないな、と思う。
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負け犬がナンボのもんじゃい! という、巷のベストセラーを敵に回すような一冊。といっても、こっちの方が先に出てたんですが・・・・。
とにかく、男にも女にも結婚しない人生という選択肢があるのだという事を教えてくれる。著者が女の人だったら、もっと面白かったのではないかとは思いますけど・・・。