和田の130キロ台はなぜ打ちにくいか (講談社現代新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061497962

感想・レビュー・書評

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  • 早大入学当時は球速Max129キロだった和田はほんの3ヶ月で140キロ台が出るようになったそうだ。本書はなぜそんな急激に球速が増したか、平均130キロ台の球なのにどうして打者には速く見えるのかを分析しています。ジャイロがどうとか余計な説明も散見されますが、和田が努力家で野球に対していかにストイックかを知るには非常に面白く読めました。

  • ソフトバンクの和田毅です。

    この左腕ピッチャー、ストレートでも130km/h台が多いんだという。プロの一線級としてはちっとも速くない。ところが来る打者来る打者みな振り遅れ、三振や凡打の山を築く。なぜ打てない?とばかりに首をひねりながらバッターボックスを後にする。解説者もなぜあの程度の球が打てないの?といぶかるわけです。だが打てない。

    その理由はなにか?

    それを、和田の生い立ちから本人および関係者の証言、物理学の成果まで引用して説き明かす。

    かなり面白かったですね。

    その理由はここには書かないとして、本の印象を踏まえて日曜のソフトバンク戦のTV中継を、目を凝らして見ていました。
    そう、9回にウチの救援陣が大炎上(一挙8失点)したあの試合です。

    解説していたガンちゃんが言うように、テイクバックが小さいのはわかる。(手がカマキリのように折り畳まさっている…手首が異様に柔らかいのだそうだ)
    肘の出方や腰の位置という辺りはTVではよくわからないが、リリース時の腰の回転は非常に早い。
    シュっと伸びて凡打の山(稲葉だけが気を吐いていたが)。

    確かに迫力はないけど、みんな打ちにくそうだ。

    9回裏に小谷野君のタイムリーで辛うじて完封は免れたようだけど(8点目が入った時点で観戦終了だったのでゲームセットは知らない(笑))、カンペキにしてやられたわけです。

    すごいな、和田。

  • 古い本だけど、この理論は面白い。よく言うストレートの"速さ"ではなく"質"について探求した本。

  • 和田がまだプロ入り2年目の時に書かれた本。
    和田が早稲田に入って130km/hだったのに、わずか2ヶ月で140km/hを超えた秘訣、そして彼が
    プロとしては並のスピードながら奪三振王が取れる秘訣などが書かれている。

    分析が理論的なので、野球を知らない人が読んでも楽しめる一冊。

  • 和田のピッチングの秘密が分かりました。もっと早く読めばよかった。

  • 球界の野良犬とは好対照の著作。イマドキの野球エリートは勉学も両立させているのだな、と感心。体育会系=馬鹿といった過去の思い込みは非体育会系の僻みから出た偏見だと思い知らされる。

  • 和田毅の130km/h台のストレートは速い。不思議な豪速球である。

    実際のところ、タイトルに大きく掲げられた130キロ台の秘密はおまけ程度であり、和田の半生が綴られた伝記が本書のメインコンテンツであり、その点については些か釈然としない部分も残る。が、内容は大変面白かった。
    大学時代にトレーナー土橋恵秀と出会ったことが彼の運命を大きく変えたことがひしひしと伝わってくる。

    理論書として読み始める分にはガッカリが多い一冊だろうが、スポーツライティングとして読めば、和田毅という投手の魅力を存分に知ることが出来る。この一冊で、和田のことを好きになれる名著なのではないかと、個人的には思っている。

  • 和田の伝記としては面白かったが、タイトルの解答としては予想通りだった。

  • パリーグCS、ソフトバンクの先発、和田毅
    。早稲田大時代のエピソード、凄い!

  • 「すべてのエネルギーをバーンと解放」

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