- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061498785
作品紹介・あらすじ
茶の飲用法が伝わったとされる九世紀から現在まで、どのように茶文化は日本の社会に受容され、展開してきたのか。本書は、時代ごとに茶に関する代表的な人物をとりあげ、その時代の茶文化の様相と変遷を描き出す。ともすれば茶の湯に偏重しがちだった既成の茶文化観を排し、茶文化が日本の歴史や文化の中で占める位置を明らかにしてゆく、茶を通して見る日本文化史である。
感想・レビュー・書評
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<目次>
第1章 茶の伝来
第2章 飲茶風習の拡がり
第3章 茶の湯の大成
第4章 展開する茶の湯
第5章 茶文化はどこへ行くのか
終章 茶の湯と日本文化
<内容>
茶の湯の文化の伝来から展開を現代まで追いかけ(この辺が珍しいか)、終章に書いてあるように、茶の湯の文化が日本の文化の基底に流れていることを説こうとしている。千利休などはあまり評価されていない。村田珠光もいなかった感じとなっている。持論の展開の中で、そのあたりが薄いのはどうか?オーソドックスでないし、各部分も記述が薄い気がする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
S791.2-ゲン-1878 200024784
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古代から現在までの日本における茶文化形成史。飲茶習慣の変容や茶をめぐる思想の変遷が要領よく整理されている。古来不変の伝統だと思わされていることが、意外と歴史の浅いものであることがわかる(例えば懐石料理が現在のようなものになったのは第二次大戦後だという)。教科書的な〈村田珠光→武野紹鴎→千利休〉説を後世の仮構とみなし、珠光を茶の湯の「開祖」とする見方を否定しているのが興味深い。
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事実の羅列がこんなにも退屈なものなのかと……大好きな茶道にまつわる話でなかったら到底読み終えられなかったくらいに退屈な本でした(>_<)
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フォトリーディング&高速リーディング。日本文化についてのシントピックリーディング。かつて安土桃山の頃の宣教師の茶に関する記述があり、興味深い。
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2007/10/23
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通史としての茶道、特に近現代の茶道の歴史が為になった。07/05
著者プロフィール
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