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- Amazon.co.jp ・本 (418ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061588158
作品紹介・あらすじ
西ヨーロッパは、ほぼ1千年に及ぶ各地、各国の争いを克服して、今その大陸主義の姿をあらわにしつつある。本書は、12、13世紀と現代を絶えず往復しながら、ヨーロッパ文化圏に内在する根源的な要素を探り、西欧文明の原像を再構成するため、象徴的な森の意味をはじめ、農村、城(貴族)、都市の四つに視点を据えてその歴史的な意義を明らかにした。国民国家から大陸型国家への変貌を追究する斬新な史眼が捉えた野心的な文明論。
感想・レビュー・書評
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ECからEUへの発展途上の時期に書かれたヨーロッパ文明論。当時のフランスの都市の眺めを話の導入としつつ、そうしたあり方を可能にした歴史的条件を中世(ただし本書の時代区分でいえばヨーロッパの「古代」)にまで遡って考察する。本書の導入部分で明示されているように、この議論は日本の現状に対する警鐘という意味合いが強いのだが、国民国家の衰退が叫ばれ始めた時代の証言としても興味深い。
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