世界に於ける日本美術の位置 (講談社学術文庫 857)

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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061588578

作品紹介・あらすじ

応挙の絵は写実的か。法隆寺壁画の特徴は雄渾美か。日本の名品を世界美術の視野に置いて見れば、際立つものは、むしろ優美艶麗な装飾美にほかならない。美術史家として国際的に活躍した著者は、日本美術鑑賞の「常識」を本書で敢然と覆す。芸術に対する公正な愛情を貫いた記念碑的な名講演(1934年)に、美の再興への思いほとばしる終戦直後の一論を加え、真の文化交流への道を提言。その語りは清新、芳烈の気を放ち、心を打つ。

著者プロフィール

矢代幸雄

一八九〇(明治二三)年、横浜市生まれ。一九一五(大正四)年、東京帝大文科大学英文科卒業。同年、東京美術学校構師、一九一八(大正七)年教授。一九二一(大正一〇)年から五年間、ヨーロッパ留学。イタリアでベレンソンに師事、一九二五(大正一四)年、ロンドンのメディチ・ソサエティから英文のSandro Botticelli(三巻)を刊行した。帰国後は美術研究所(現・東京文化財研究所)の設立に参画。一九四二(昭和一七)年、研究所を辞任、一九四四(昭和一九)年、美校教授を退官。戦後は欧米を回り日本古美術展開催を交渉、ヨーロッパで日本古美術展巡回展を実現させた。一九六〇(昭和三五)年、近鉄の依頼を受けて大和文華館創立、初代館長を十年間務めた。一九六三(昭和三八)年、芸術院会員、一九六五(昭和四〇)年、文化功労者に選ばれ、一九六六(昭和四一)年、『日本美術の特質』で朝日文化賞を受けた。一九七五(昭和五〇)年、没。著書に『受胎告知』『随筆レオナルド・ダ・ヴィンチ』『随筆ヴィナス』『水墨画』『私の美術遍歴』など多数。

「2019年 『藝術のパトロン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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