『源氏物語』を江戸から読む (講談社学術文庫 1172)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061591721

作品紹介・あらすじ

中世以来『源氏物語』の注釈は公卿の師弟間の口伝でなされてきたが、出版技術の確立した江戸期に多彩な源氏学が開花した。本居宣長「もののあはれ論」はじめ、国学者・儒学者・文人たちの江戸源氏学のの諸相と、井原西鶴『好色一代男』、柳亭種彦『田舎源氏』等のパロディ群出現で庶民に浸透した世俗化現象を分析。江戸文化が不滅の古典『源氏物語』をいかに享受し、消化したかを縦横に考察した意欲作。

感想・レビュー・書評

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  • 世界最古の小説である『源氏』をどのように理解するか、江戸期の様々な流派を解説してくれる。思いの外面白かった。でもやっぱり原典に当たらないとなぁ

  • 難しかったけど、面白かったです。

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著者プロフィール

野口武彦(のぐち・たけひこ)
1937年東京生まれ。文芸評論家。早稲田大学第一文学部卒業。東京大学大学院博士課程中退。神戸大学文学部教授を退官後、著述に専念する。日本文学・日本思想史専攻。1973年、『谷崎潤一郎論』(中央公論社)で亀井勝一郎賞、1980年、『江戸の歴史家─歴史という名の毒』(ちくま学芸文庫)でサントリー学芸賞受賞。1986年、『「源氏物語」を江戸から読む』(講談社学術文庫)で芸術選奨文部大臣賞、1992年、『江戸の兵学思想』(中公文庫)で和辻哲郎文化賞、2003年、『幕末気分』(講談社文庫)で読売文学賞、2021年に兵庫県文化賞を受賞。著書多数。最近の作品に『元禄六花撰』『元禄五芒星』(いずれも講談社)などがある。


「2022年 『開化奇譚集 明治伏魔殿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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