夢と夢解釈 (講談社学術文庫 1497)

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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061594975

作品紹介・あらすじ

夢解釈の先駆者であり、精神分析に巨大な足跡をしるしたフロイトはこう語る。「夢の解釈は無意識の知識を得るための王道である」と。夢を心の深層を表すものとし、無意識の欲動の中心を性におくその理論は、夢の分析に画期をなす衝撃的なものであった。本邦初訳の二論文「実現した夢の予告」「民間伝承の中の夢」など八篇の小論集で知るフロイト夢理論の概要。

感想・レビュー・書評

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  • 本邦初訳という2つを含めた8本の論文集。『夢判断』はカッタルイというムキはフロイト自身によるダイジェスト「夢について」が安手な解説本を読むよりずっといい。民間伝承や童話の性的象徴性を強調したり、テレパシーをやっつけたりとユングへの攻撃もおこたりない。
    「人間の美徳は根源的な性質からして世間で期待されているように明朗でもなければ生命力旺盛でもなく、彼女にしても美徳に対してしかるべき報酬を受けてはいない」
    ちょっぴりペシミスティク。

  • --夢の解釈は無意識の知識を得るための王道である--
    実例、民間伝承、テレパシーの可能性について語りながら夢について論考する。

  • 夢に関する小論集。
    この手の本にしては読みやすかったんじゃないかと。症例も載っていて割と面白く読める本。
    2009.07.02読了

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著者プロフィール

1856年生まれ、オーストリアの心理学者、精神科医。神経病理学者を経て精神科医となり、神経症研究、自由連想法、無意識研究を行った。精神分析学の創始者として知られる。心理性的発達理論、リビドー論、幼児性欲を提唱し、人間の心の『無意識』という世界を発見したことによって、マルクス、ダーウィンとならんで20世紀の思想に大きな影響を与えた人物の一人ともされる。1939年没。主な著書は『ヒステリー研究』『夢判断』『日常の精神病理学』『精神分析入門』『自我とエス』『性欲論三論』など。

「2024年 『フロイト著作集第7巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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