人狼城の恐怖 第1部 ドイツ編 (講談社ノベルス ニF- 4)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (519ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061818866

感想・レビュー・書評

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  • やっと読めたドイツ編。
    再読のはずなのにっ、大体憶えてると思ってたのにっ、何だか新鮮だったわw
    どうやら蘭子シリーズは、人狼城4冊の構造と結末はもちろん、シリーズ全体の流れも把握して、大所高所から眺めつつ読んだ方が、よく理解できる! ということが、今回ざざーっと再読してみてしみじみわかりました。
    初読でピンとこなかった方は、ぜひお試しください。

    …と言っても、読み返すの大変だけどね^^;

  • 過去に読んだ本。

    世界最長の推理小説ということで、手にとってみたんだけど……よく四冊読了できたなぁーと思う。

    ドラマチックでグロテスク。



  • 何がなんだかわからない。

    これってミステリですよね?

  • その厚さもさることながら、人が死ぬ死ぬ。ここまで死ぬとは思わなかった(笑)。一部・二部を続けて読むと、三部・四部を読むころにはどっちがどっちだったか分からなくなってくるし。そのたびに見直して手間がかかったのは厄介と言えば厄介。そのぶん、読み終えたときの充実感はばっちり。
    にしても、よくこれだけのものを書けたなあ……すごいや。ひたすら感嘆。「人狼」に関するオチは妙に気に入った。

  • 二階堂蘭子シリーズ

    フォン・フェスト製薬の企画で「人狼城」に招待された一行。テオドール・レーゼ、フェルラーグド教授、ジャンヌ・ゼーハイム、コネゲン夫妻など10人。招待者の伯爵の不在。壊れた橋。殺害され顔を焼かれた執事バンクス。密室で首を切られたコネゲン夫妻。石弓で射殺されたシャイラー、同時に消えたヨハン・ゼーハイム。毒殺されたエクスナー、フッテン。甲冑姿の怪人物に襲われたテオドール、殺害されたフェルラーグ教授。中身の消えた甲冑。テオドールが目撃した甲冑の下の顔。バラバラにされワインの樽に沈められ首を持ち去られたメイドのハンニ。シャンデリアにつるされたマリカ・クルト。

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  • 蘭子さんが活躍する宗教濃いミステリー。女性が活躍する推理小説ってなかなかないので好きでした。全部読みましたが、かなりまわりくどかったです。

  • 蘭子シリーズの中でも群を抜いて素晴らしいのがこの作品。書かれる世界も素晴らしければ、謎解きの鮮やかさにはもうただただ感嘆するばかり。ドイツ・フランス・探偵・完結編どれもどれもあっという間に読んじゃいました。あの分厚さなのに…分厚さを感じさせないほど面白いです。

  • 蘭子シリーズ第5作は文庫2000ページ超の大長編。ドイツで製薬会社が10人の客を<銀の人狼城>に招待するが人が次々に殺されていく(第1部ドイツ編)。時を同じくして、フランスのサロンの一行が<青の人狼城>でこれまた連続大量殺人(第2部フランス編)。ここまでで普通の小説の4冊分くらいのボリュームがあるんだけど、ここまではただ人が殺されていくだけ。どこが蘭子シリーズ?と思っていると、ようやく第3部探偵編で登場。第4部完結編で、「謎はすべて解けた!」と来る。この長さで読了感とすっきり感は、長編好きの私にはたまらないものがありました。そのすっきり感の前では、そのトリックがそもそも何のために作られたのか、とかの疑問も霧散しちゃいます。

  • 分厚いです。でもとにかく読ませてくれます。第一部にはまだ探偵役の二階堂蘭子は登場しておりません。殺人と謎だけが次々と進んでゆきます。いったいこの殺人犯人は人間なのか?ミステリなのか、オカルトなのか。探偵が居なくても飽きないおもしろさがあります。

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著者プロフィール

1959年7月19日、東京都生まれ。中央大学理工学部卒業。在学中は「手塚治虫ファンクラブ」会長を務める。1990年に第一回鮎川哲也賞で「吸血の家」が佳作入選。92年に書下ろし長編『地獄の奇術師』を講談社より上梓し、作家デビューを果たす。江戸川乱歩やJ・D・カー、横溝正史の作品を現代に再現したような作風は推理界の注目を大いに集め、全四部作の大長編『人狼城の恐怖』(1996〜99年。講談社ノベルス)では「1999年版本格ミステリ・ベスト10」第一位を獲得。アンソロジー編纂や新進作家の育成にも力を注ぎ、2000年代は合作ミステリの企画も多数行った。SFの分野にも精通し、『宇宙捜査艦《ギガンテス》』(2002年。徳間デュアル文庫)や『アイアン・レディ』(2015年。原書房)などの著書がある。近年は手塚治虫研究者として傑作選編纂や評伝「僕らが愛した手塚治虫」シリーズの刊行に力を入れている。

「2022年 『【完全版】悪霊の館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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