幻惑の死と使途 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061819870

感想・レビュー・書評

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  • 2010年12月23日読了。2010年138冊目。

    面白かった

  • S&Mシリーズ六作目。
    奇数章しか無いと言うユニークな一冊。
    驚きという点は少ない(否インパクトは有るのだが登場がマジシャンが多いので華やかで不思議イコール当たり前が無意識に作動しているようだ)が、中々にあちらこちら魅力が散りばめられていたように思う。
    ラストや動機は圧巻でした。お見事。
    「名前」に関する思考が凄い。何だかストンと納得できました。
    そして未来の主人公様が出てきたりと再読ならではの楽しさも有ってニヤニヤしました。

  • 諸君が、一度でも私の名を叫べば、
    どんな密室からも抜け出してみせよう―――――。


    モノには、すべてに名前がついている。

  • [ 内容 ]
    「諸君が、一度でも私の名を叫べば、どんな密室からも抜け出してみせよう」―自信に満ちたせりふと共にあらゆる状況からの脱出を果たす天才奇術師・有里匠幻が、衆人環視の状況の中で殺害された。
    さらに、彼はなんと遺体となってまで、最後にして最大の奇跡を行う!?
    犀川・西之園師弟が明かす驚愕の真実。

    [ 目次 ]


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    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • S & Mシリーズ第六弾。
    すっかりはまり込んでおります(^ ^;

    今回はマジシャンが殺される。
    「脱出マジック」が得意なマジシャンが
    ステージの最中に殺されてしまい、
    さらに葬儀の後霊柩車の中から遺体が消える...

    往年の引田天功氏を彷彿とさせる...
    と思ったら、解説がプリンセス・テンコーさん(^ ^:
    ある意味、なんちゅう「贅沢」な人選(^ ^;

    全十作のシリーズの第六弾で、
    ここで初めて最初の「すべてがFになる」からの
    影響というかが垣間見える。
    えぇ、そういう引っかかり方してたの、と。
    もしやこのシリーズ名も、一種の暗示か?

    「F」の「主役」でもあったあの方は、
    その後再登場するのでしょうか...
    わくわく(^ ^

  • S&Mシリーズ6作目。本作は7作目の『夏のレプリカ』と同時期に起こった2つの事件をパラレルに書いてあります。そのため、章番号が本作では偶数番号しかなく、非常にユニークでした。

    奇術と科学という相対する分野を物語のテーマとして据えているところが面白いと感じました。本来、決して交わることのない二つの分野が上手い具合に物語に溶け込んでいるところはすごいと思います。

    本編で披露されたマジックのタネも気になるところですが、それが殺人事件にも関与しているというところが驚きでした。もちろんマジックのタネが分からない限り、殺人事件のトリックも分からないのですが、謎を解き明かすために必要なヒントはすべて提示されているので、マジックに詳しくない人でも事件のトリックを考える余地は十分に残されています。

    文庫本で600ページ弱という長さではありますが、その長さをまったく感じさせないほど、文章に読み応えがありました。また、犀川の笑いを誘う台詞回しや筋の通った独特の考え方も非常に愉快です。さらには、本書が書かれたのは十年以上前であるのにも関わらず、現在のコンピュータネットワークが抱える問題点をずばりと予言しているところが素晴らしいと感じました。作者に先見の明があったことがうかがえます。

    ごちゃごちゃと書いてしまいましたが、それだけ本書が面白かったということで、どうかご勘弁を。お時間があれば、ぜひとも読んでみてはいかがですか?

  • マジックとミステリって、やっぱり相性がいいなあ。マジックのトリック考えるのも、事件のトリック考えるのも楽しいし、「一粒で二度美味しい」感覚。でもこの真相(の一部)は見抜けたぞ~。
    この「奇数章のみ」には意味があるらしいね。……そっか、これは「半分」に過ぎないのか。忘れないうちにもう「半分」を読まなきゃあ。

  • トリック・動機ともに圧巻!
    ラスト、犯人が〇〇するシーンでは切なくなった。

  • 加部谷登場。奇数の方。

  • マジシャンの話。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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