血食: 系図屋奔走セリ (講談社ノベルス モG- 1)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (449ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061820722

感想・レビュー・書評

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  • 参考文献の数が半端ないですね。

    大正末期昭和初期の系図探偵もの。
    こういう過去もので、登場人物が作者同名って珍しいな。

    読み終えるのにえらく時間がかかりましたのは多分漢字が多かったから。
    読み流したら、何がなんだかよくわからない感じになった。
    面白いか面白くないかもよくわからないが、まあ、蘊蓄系ですよね。

    そういえば、世の人はそんなに自分ちの家紋とか知っているのかしら。
    紋付の着物とか作れば知っているかもですけれど、少なくとも自分の家の家紋を私は知らない。
    時代と身分的なものなのですかねえ。

  • 図書館で借りる予定

  •  時は昭和三年、系譜探偵なる忌部言人とその友人物集高音が、依頼人の調査で訪れた和歌山県で事件に遭遇するー。

     系図の蘊蓄が解決のきっかけになっているところや、昭和を舞台にしているところは、京極シリーズに似ているかも。変わり者で頭の切れる探偵とその友人てのも、シャーロックホームズなど典型的な探偵ものだ。でもやっぱり面白い!昭和?の文体は最初はとっつきにくいかも。でもこれが気にならない。ストーリーがしっかりしているから。

  • 買って5年たちますが、いまだに読みきれてない作品。きっと読み終わったらすごい充実感なんだろうと思います。

  • 姓と家紋でその家の出自を当てるという妙な商売、系図屋を生業にする忌部の元へ訪れた物集高音。そこへ現在調査依頼を受けている野木由春の後見人という人物、市来が怒鳴り込んでくる。即刻調査を中止せよと。市来をけんもほろろに追い返すと、忌部は物集を引き連れて蕎麦屋へ赴いた。
    野木由春の父、俊助の本籍は兵庫県津名郡だが、紀伊大島が生地だと亡父から聞いた由春はその真偽を調べて欲しいと忌部に依頼をしていたのだった。
    大島役所からは、その人物の戸籍無く、野木家の家紋が『丸に三本梶』という。三本梶=諏訪梶であるため、淡路島にしろ紀伊大島にしろ野木家がこの諏訪梶の家紋というのは解せない。そこに何か秘密がある――そう結論づけた忌部は嫌がる物集を引き連れて紀伊大島へ向かった。赴いた屋敷で彼らは、滅多切りにされた死体と自殺と思われる死体。そしてノルマントン号の木片を見つけた。


    時代は昭和3年。レトロ風味はありますが、ちょっととっつきにくい感じかな。で、忌部がかなり薀蓄たれ。全く面白くないわけじゃ無いが、理解しにくい。てか、ややこしい。家紋の話だからかなぁ。どうもイマイチ理解出来なかった。
    ノルマントン号の座礁事件と絡んで行くのだが、事件自体は妙に遅々としてて、なかなか進まない。なので途中で読むの挫折しそうになった(笑)
    時代背景が昭和初期なので、その辺りの言い回しがとっつきにくいという所為もあるかも。
    綺麗に巧く嵌って行くのだが、忌部の薀蓄に振り回されてる感じがしてならなかった。うーん・・・もう少しテンポ良かったら面白いんだけどなぁ。

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