魔剣天翔 (講談社ノベルス)

著者 : 森博嗣

• 講談社 (2000年9月6日発売)

作品紹介・あらすじ

航空ショーでアクロバット演技中のパイロットが撃たれ、死んだ。航空機は二人乗り。パイロットが座っていたのは後部座席。しかし、撃たれたのは背中から。犯人は一緒に搭乗していた女性記者なのか?衆人環視の中、成立した空中の完全密室。シリーズ最高難度の謎を、没落した名家の令嬢・瀬在丸紅子が解き明かす。

感想・レビュー・書評

[trftpms14さんの感想 · 2019年7月23日]

既読
文庫版

[ＪＵＮＥさんの感想 · 2018年1月12日]

脅迫状にカガミアキラを織り込んだってのが解らない。

ホロ草が送り付けたの？

マヌーバは数十年後手に入れるわけね。

仏蘭西人の９０歳のおじいさんがクラゲ君のパパなわけ？

疑問符が増えていく。

[a0061878さんの感想 · 2017年5月25日]

今回は保呂草さんの裏の仕事が見れて嬉しい！天才に会って動揺するシーンでは私もドキドキした。れんちゃんが切ない。れんちゃんを慰めるしこさんが好き。脅迫文の謎は全くわからず、他の人の解説を見てようやく理解した。紅子さん天才すぎる。

[しが たまきさんの感想 · 2017年5月20日]

　天使の演習、エンジェル・マヌーヴァ！そう聞くだけでそわそわしてしまうのがVシリーズファンだと思う。エンジェル・マヌーヴァと各務が初登場。
　中盤ということもあり、今まで事件に否応なく巻き込まれて来た阿漕荘の面々にとって、少しばかり形式が異なる作品だ。練無が憧れる先輩からもらったチケットで、彼女の出るエアロバティックスショーを見に行くことになった面々は、空での殺人を目撃することになる。
　保呂草から見るとドラマティックな、また傍迷惑な事件だが、紅子から語られる真実はそれほど驚くものではない。保呂草に依頼して来た各務、少々こじれた大学生コンビ、瀬在丸紅子という人の多重性。季節はあの６月６日からコートを着る季節に代わり、当然ながら面々にも少々の進行が出て来ている。と云っても、それも瑣末なことなのだろう。
　ミステリとして説明されたら納得だが、個人的には殺人事件より名もない彼女の存在に心を置き去りにされた。この物語に出て来る二人の女性に心からの敬意を。赤いボディのエンジェルマヌーヴァは、きっと永遠に見つからない。だがそれが、とても美しい。サン=デグジュペリの引用がまた素敵。

[hosinotukiさんの感想 · 2017年5月12日]

相変わらず動機などは見向きもせず殺しのテクニックにこだわるところ，とてもクール．紅子さんの与えられた材料で料理する腕もさすが．アクロバット飛行の場面，ワクワクしました．

[紺堂カヤさんの感想 · 2017年4月5日]

2016年12月3日読了。
事件とその解決についてはあまり面白くなかったけど、れんちゃんの過去フラグ！ってそこはどきどきした。

[あんずさんの感想 · 2016年5月2日]

　Vシリーズの５作目。
四季シリーズで先に知った、各務亜樹良登場。
そして、エンジェル・マヌーヴァも。
いつものメンバーの中では、保呂草と練無がメインの、ちょっと切ないお話。ラストがすっきりせず、どうして最初の殺人が起きたのかは、よくわからなかった。２つ目の殺人と犯人の出生の秘密等の設定が、何だか２時間ドラマっぽかった。
脅迫状に出てくる名前の件は結局私にはわからず、ネットで調べてようやく理解。
Vシリーズの既読５作品の中で、一番好きかも。

[宵子さんの感想 · 2015年10月18日]

2015.08電子書籍で再読。
各務亜樹良のキャラが、なんかトレンディ感？があって笑える。

[ichigokumanekoさんの感想 · 2015年2月13日]

言葉遊びっていうか、おもしろい言い回しが多いのが好きです。このシリーズに限ったことではないですが…。

[ヴェロニクさんの感想 · 2014年12月7日]

祖父江さんと立松君のコンビが結構好きです。
このシリーズがどれだけ好きって、気付かずに地下鉄の駅を二つ乗り越す位は好き。5分位。

著者プロフィール

工学博士。１９９６年『すべてがＦになる』で第１回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「Ｓ＆Ｍシリーズ」「Ｖシリーズ」（ともに講談社文庫）などのミステリィのほか「Ｗシリーズ」（講談社タイガ）や『スカイ・クロラ』（中公文庫）などのＳＦ作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓　Fool　Lie　Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」