天帝のはしたなき果実 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 77
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  • Amazon.co.jp ・本 (768ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061824775

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  • 主人公の古野まほろは名門吹奏楽部に属している。アンコンで演奏する楽曲は「天帝のはしたなき果実」。顧問瀬尾に率いられて練習に励む毎日。恋とか愛とかみたいなものもあったりなかったり。
    そんな中、メンバーの一人修野まり嬢から渡された修野家に伝わる暗号を、まほろより先に解読した友人奥平が首無し死体で発見される。

    「え――えええええっ!」みたいなラスト。五章目でひとまずの「解決編」、そして最後の第六章に行くのですが。…畳みかけるようにトンデモな世界観が炸裂してびっくりしました。トリックとかロジックとかには正直関係のない部分なので、要するに些事、みたいなものなんでしょうか?まじで?
    まあ伏線はあったっちゃありましたね。まさか血液型の話がこんなところに。百パーセント忘れてました。今度から人物表とかつくって読んでみたら自分のあっぱらぱーさがわかるかもしれない。しかしミステリはトリックうんぬんより物語として読みたい派なので実行には移しませんが!
    動機とかはまったくノーヒントなんでもはやわかるわけねーよ!な感じですが、なんかもうこれは「うおー!」「うはー!」「オッケー把握!」みたいな楽しみ方がメインなんでしょうか?
    まあ面白かったです。真犯人の設定とかもう色々炸裂してて楽しい。
    あと、この人の文章は非常に独特で、ルビを超多用してます。「朱色(シナーブル)の短外套(ピーコート)」とか、「細肉茶飯(ハヤシライス)」とかとか。英語にフランス語にドイツ語にルビを振る振る。「勝者総獲り(ザウィナーテイクスイットオール)」とか。センサーがびくびく言うよ!(中二センサー)
    でもなんというか、読み終わった後、全然ハッピーじゃないのに爽やかな気持ちになるの、アレなんなんでしょうか笑 どっちにしろまほろは、瀬尾と同じように夢を奪われながら、彼女と一緒に生きていくんでしょうか。
    気がつくと六章ばかり読み返している自分がいる…まほろ、恐ろしい子!

  • 一回挫折して二回目。

    読み始め1/4⇒「はいはい。衒学的衒学的(笑)」
    2/4⇒「あれ?意外と読めるぞ?」
    3/4⇒「何これおもしれーーーーー!!まほろサイコーー!!!!」
    4/4「だるい」

  • ルビの多さ、まず読み辛いと思った。
    けれど、読んでいるうちにコツは掴めてきたし、特殊な言葉回しも馴染んできた。
    引き込まれていく不思議な世界。
    気がつけばまほろ語の虜。

  • 2008/06/xx読了

  • あんまり本の好き嫌いが無い方なのでさして抵抗なく読めた。……でも、これは人によって好みが真っ向から違うだろうなぁ。
    一部分からないネタも有るけども、正にこんな話しを読みたかった!と云った感じ。

    それから良く読むと括弧内の『感情表現』は感情表現なんかじゃなくて、主人公には聞こえているれっきとした『科白』の一部と云う事が解るはず。


    これは中毒るなぁ……『御矢』『孤島』も買おうかな。

  • とにかく長い。そしてとにかく難解漢字とルビと外国語が多い。ので、非常に読みにくい。その上設定がパラレルなので、そもそもの基盤がさっぱり分からない。ただ、芝居がかったセリフとか、人物描写とかは面白い。たぶんじっくりと何度も読めば内容がよく分かってすごく面白いと感じるのだろうけれど…疲れる。
    2008/3/11

  • 無駄な記述が多い・・・。私が読み込めていないだけ?面白いとは思ったんだけど、厚さは半分くらいに出来そう・・・とも思ってしまった。

  • びみょう

  • (2007.3)
    (2007.11)
    (2009.11)

  • あの宇山日出臣氏が発掘した最後の新人作家という触れ込みとその挑発的なタイトルとが先行しすぎたためか、期待が少しずれたような感じ。まだ青い果実。次回作まで評価は保留。

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著者プロフィール

東京大学卒。リヨン第三大学法学部第三段階専攻修士課程修了。元警察官僚。2007年『天帝のはしたなき果実』でデビュー。以後続く「天帝シリーズ」は、高校生、大学生を中心に熱狂的なファンを獲得。他著作に『絶海ジェイル』『背徳のぐるりよざ』『その孤島の名は、虚』など。

「2022年 『老警』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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