- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061827400
感想・レビュー・書評
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なにから感想を述べればいいのかわからない。
バカミスとは、単なる予想外のトリックを生み出した功績ではなく、恐ろしいほど丹念に、そして努力の賜物だと示しているのか。
紛れもなくミステリである。が、ミステリではない。読者への挑戦である。が、読者への挑戦ではない。意味不明だと思われるだろうが…なんというか、今迄出会ったミステリとはベクトルがちがうのだ。
某作家の構図の逆転?いや
「女性だと思ったら、電車だった」←この文なんかよりも破壊力が…もはや語りようがない。
とんでもない作品に出会ってしまった笑詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アホなことをすごい労力でしているなあ…そんな作品です。
ただし、それは下品だけど賞賛します。 -
バカミスアワード受賞の名に恥じないバカミステリー!もちろん褒め言葉です。事件の解説数ページ前からまさかね・・・って思っていたら、本当にこんなくだらない真相だったなんて。畳み掛けるように迫り来る脱力感の後に残ったのはこんな小説をきっちり書き上げた作者への賛辞でした。
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渋谷に行くまでの電車の中が暇だったので久々に倉阪作品を読んでみることに。…しかし私の二大苦手要素が含まれていたため純粋な私は「これは読まなきゃよかった」と後悔、そして「もう倉阪作品は読まないぞ!」と決意しながら一応再読。気持ち悪さと倉阪ワールドが戦った結果、「うん、やっぱり面白いじゃないか」と倉阪ワールドが勝利!
結局この先も倉阪鬼一郎作品を見かけたら手を出しちゃうんだろうな~と思ったのでした。
ちなみにこれ裏表紙のあらすじが良いですね!何も知らないふりして「なんかこれ本格ものっぽいよ」とか言いながら貸してあげたくなっちゃいますね! -
膝かっくんをされ続けているような脱力感。ずっと我慢していたけど最後の最後の小ネタで爆笑してしまった。もうお家芸みたいなもんですね。
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美女・シンディはある組織に属し、ニューヨークを拠点として特殊な任務を遂行している。
あるとき彼女は組織の命でターゲットである男をニューヨークの密室で殺害後、瞬時にロンドンに移動。
またあるときはアメリカの東海岸から西海岸へ瞬間移動し殺人を繰り返す。
彼女は何者?そして世界崩壊を企む謎の組織の実態とは?
毎年恒例になった(?)倉阪さんのバカミス新刊。
『四神金赤館銀青館不可能殺人』『三島黒鳥館白鳥館連続密室殺人』に続いて3冊目ともなればこちらも簡単には騙されないぞ、というわけで。
館やレストラン、そしてバラバラ死体については薄々感づいたのですが。
しかし、わかっていてもやっぱり真相には脱力・・・。
いやぁ、この執念は賞賛に値しますね。
ある章では上段がアメリカ、下段がイギリスで起きていることが同時進行で書かれています。
間違いなくこの中に何かあるはずなのに、読みにくいことこの上ない。
でもよくまぁ、こんなことを・・・。
素晴らしき「バカ」です。笑いながら次回作を待ちたいと思います -
2010/09/26読了
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バカミスシリーズ(?)。最初からそういう趣向だと分かっているので、とことん疑って読みました。変に作為に満ちた構成にも疑惑がたっぷり。「上がアメリカ、下がイギリス」。何かある。何かあるに決まってる!
しかし……こんなバカな真相分かるかいっ!!!
読み終えて撃沈。確実に世界は崩壊しました。これ、たしかに文庫化するのは不可能かもしれません。まさかあそこにあれが隠されていただなんて。誰に分かる?