硝子の探偵と消えた白バイ (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061828827

作品紹介・あらすじ

若き警視を乗せた警察車両を先導していた白バイが、突然消失した。ありえない犯罪の解決に乗り出したのは、「ガラスの名探偵」との異名をもつ朝倉だった。しかし、仕事は助手の小太郎の力を借りてばかりなうえに、肝心の推理は失敗続き、という朝倉の迷探偵ぶりに、警察の捜査陣は困惑を深めていく。そんななか、新たな事件が起こり――!?

感想・レビュー・書評

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  • オトボケ探偵と超優秀助手の話。バイクが突然消えて、となりのビルの屋上に現れるという不可能型バカミス。この作者のトンデモトリックが好きなので、これだけでまあまあ満足。
    軽薄短小な語り口の登場人物、バレバレの叙述や犯人、地の文のつまらなさなど、難点だらけで、万人受けはあまりしないと推測。

  • 正直、最初はちょっとハズレかなと思った。けどまぁ、謎も気になるし、最後まで読んでみるとはまった。事件そのものもだけど、硝子の探偵の謎も。

  • 若き警視を乗せた警察車両を先導していた白バイが、突然消失した。ありえない犯罪の解決に乗り出したのは、「ガラスの名探偵」との異名をもつ朝倉だった。しかし、仕事は助手の小太郎の力を借りてばかりなうえに、肝心の推理は失敗続き、という朝倉の迷探偵ぶりに、警察の捜査陣は困惑を深めていく。そんななか、新たな事件が起こり――!?

  • 語り役は普通ワトソン役がするものだと思っていたので、斬新だなぁと思って読み進めて行ったら、どうやらこの探偵は名前だけ探偵で事実助手?のよう。
    かと思いきや…って感じ。

  • 真犯人から読者の目を逸らすためのミスディレクションは効いているものの、展開が常に駆け足気味でいまいち入り込めませんでした。謎も「白バイの移動」と「空中からの銃弾」くらいで、著者の過去作と比べると非常に地味ですし、真相もパッとしない感じでした。だだ、物語全体の仕掛けはなかなか意外で良かったと思います。

  • 白バイと警官の消失という不可解な事件の捜査を頼まれた探偵が現場を訪れてみると、ビルの屋上には警官の射殺体が…
    冒頭の不可能犯罪はこの著者らしい力技だが、全体としてゆるい雰囲気で良くも悪くも軽い。トリックもそんなのあり?という感じでなんとも。
    中盤の銃撃事件は、そんなことがありうるとは、と真相に驚いた。

  • 残念系イケメンの“ガラスの探偵”が白バイ消失と不可解な射殺事件に挑むミステリ。消失の謎に対する解答の堅実さ、どこかで見たようなパターンのトリックに期待をやや外されたようで肩すかし。銃撃トリックの真相は意外性こそあるものの極めてアンフェアに近しい小狡さも感じられ、描写の不自然さが逆に勘の良い読者に違和感を抱かせる要因となっているのも宜しくない。キャラクターに魅力があるので最後まで引っ張ってくれますが、良くも悪くも頁数相応のコンパクトな作品でした。

  • 軽い作品なので気楽に読めるのだが軽すぎて物足りない感じもする。感想もあまり思いつかないくらい印象に残らない作品だった。

  • 謎解きはパッとしない。キャラ小説。豹変のきっかけもいまいちだし、ものたりない。

  • 探偵が面白い。シリーズ化希望。

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著者プロフィール

埼玉県生まれ。2005年、島田荘司氏との共著により『天に還る舟』(南雲堂)を上梓。2008年、『十三回忌』(原書房)で単独デビューを果たす。2015年、『扼殺のロンド』(双葉社)で第6回「駅の中の本屋さんが選んだエキナカ書店大賞」を受賞。スケールの大きなトリックと、どんでん返しを得意とする。趣味はリバーカヤックと散歩。ビールが大好物!主な著書に『怨み籠の密室』(双葉社)、『ブラッド・ブレイン1~3』(講談社)、『モノクローム・レクイエム』(徳間書店)、『愚者の決断——浜中刑事の杞憂』(南雲堂)など。

「2022年 『仮面の復讐者 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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