総門谷 (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (784ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061845053

感想・レビュー・書評

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  • 東北、東北地方などを舞台とした作品です。

  • 高校生の頃は熱中して読んだけれど、今読んでみると何だこりゃ…な展開。歴史上の人物がたくさん登場するわりには、みんな器の小さい人物になってしまっている。ナスカの地上絵など、UFOや宇宙人に興味関心の強い人なら面白がれるネタもあるけれど、それ以外の人には勧めない。

  • そのスケールといい,ニューサイエンスの香りといい,妙にハマってしまった1冊。シリーズ全部読破しましたが,やはり最初の作品が一番よかった。文庫でこの厚さは迫力満点。

  • 高橋克彦著で一番初めに読んだのがこれでした。
    友人に薦められたのがきっかけでしたが、こんな長い話どんだけ時間掛かるかしら・・・などと思ったのに、全然!
    多分二日か三日で読んだと思う。
    地球上のあらゆる不思議を集めて解説してくれています。
    本気で「月は宇宙船」だと思うと思います。

  • あっ、そうか、そうだったわ。

    どなたかの高橋克彦の本の感想を読んで、強く思い当たり、思わず声を上げてしまいました。

    まったく、今までの私は、看板に偽りありだったと気づきました。そうですね、好きな作家として挙げている本をほとんど出していませんでした。

    反省しています。そして、これは、言い訳になりますが、私が好きと言って名指しで挙げている人たちについては、単に何となく好きなのではなく、ましてや、まったりと好きなのでもなく、あるいは、ほのぼのと好きなのでもなく、それはそれは熱狂的に好きなのであって、徹底的にとことん読み尽して精通しているということで(好きで好きで、そうせざるを得ませ~ん)、そして作者に関する評論も、客観的な評価も射程距離に入れているということなので、ですから、今更そういうものを書くということは恥ずかしいし安易に過ぎるという自戒を込めた決意から、ここでは、それ以外の新しい人物・本・分野に挑もうとしていたのでした。

    まあ、そういう割には懐古譚とか再読なんかの話題もけっこう書きましたけれど。

    本当に知っている者が発言しないでどうするんだ、という認識は、一昨年に読んだ雑誌『世界』の澤地久枝と佐高信の対談「世代を超えて語り継ぎたい戦争文学」で教わったことでしたね。

    ということで、これからもっとガンガン好きな作家について書いていくつもりです。

    それじゃあ、やっぱり、きっかけは高橋克彦でいきましょうか。

    ほとんど同時期に、『写楽殺人事件』を初めとする浮世絵ものと、『緋い記憶』を筆頭とするホラーもの、そして『舫鬼九郎』に続く時代もの、それに本書から広がるSF伝奇もの、あるいは私自身も浮世絵そのものが好きなこともあって『江戸のニューメディア』などの研究・紹介本も含めて、本当にまったく同じ時期に異なる5つの性質のものを一気に読むことになりました。

    その中でも、私を虜にしたのは、本書・総門谷シリーズです。

    なんと、かつて夢中になった国枝史郎の『神州纐纈城』や、半村良の『石の血脈』『妖星伝』『産霊山秘録』などの記憶が鮮明に蘇ってきて、またしても私を血沸き肉躍る世界に誘惑してくれたのです。

    この分野は、好き嫌いが明確に分かれるところですが、何を通俗的な荒唐無稽な絵空事を嬉々として興奮して読んでいるのか気が知れないと、かつての中学生の時も、この時の高校生の際にも、ドストエフスキーとかソレルスの横に携えた本を発見されて馬鹿にされた覚えがありますが、ほっといてよ、好きは好き、私にとっては両者は等価、なんの区別する謂われがあるものですかと、その頃、鼻息荒かったものです。

  •  UFOに始まり、ナスカの地上絵、ピラミッド、ストーン・サークル、ピリ・レイスの古地図、極移動説等々。これに、フリーメーソンと自衛隊が絡み、歴史上の人物が勢揃いし、遠野物語が基調を奏でる。豪華絢爛、謎と不思議のオール・スター戦といった感を呈する。これだけ並べ立てれば、かえって不味くなってしまいそうなもの。ところがドッコイ、料理人の腕が違う。一級のエンタテイメントに仕上げているのは見事としかいいようがない。

     <a href="http://d.hatena.ne.jp/sessendo/19990201/p1" target="_blank">http://d.hatena.ne.jp/sessendo/19990201/p1</a>

  • SF伝奇超大作。
    と、しか、言いようが無い。

    UFO、歴史、遠野物語にピラミッド。
    オーパーツから自衛隊までが一つの鍋でぐつぐつ煮込まれ見事に溶け合っています。
    よくもまぁ作者の高橋先生はこんな話を思いつくものだと。

  • 私が高橋作品にはまった最初の作品。この世界観は当時衝撃であった。周りに薦めたが、周りの人たちも絶賛してくれた。現在も続編が続いているが、多少マンネリ気味ではある。

  • 世界史と民族伝承とオカルトとサスペンスとSFをひとつの鍋に放り込んでぐるぐるかきまわした、闇鍋みたいな本。遠野物語とUFOの組み合わせが個人的にはツボにはまった。うまい語り手の紙芝居を見ているような気分になった。滅茶苦茶だけど面白い。続編はつまらないです。

  • UFO、古代遺跡、オーパーツの謎等トンデモ本的な面がありながらも、最初から最後までテンションが落ちることなく読ませる究極のエンターティメントな一冊。

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著者プロフィール

1947年岩手県生まれ。早稲田大学卒業。83年『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞、87年『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、92年『緋い記憶』で直木賞、2000年『火怨』で吉川英治文学賞を受賞する。他の著書に『炎立つ』(全5巻)、『天を衝く』(全3巻)などがある。

「2009年 『To Tempt Heaven』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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