真夜中の料理人 (講談社文庫 あ 4-14)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061845350

作品紹介・あらすじ

北国から友人が送ってくれた鮭をめぐり、折り合いのわるい夫婦の対立が深まる。肉好きの妻、魚好きの夫、日常の不平をつのらせる妻、日常あたまの上がらない夫。仕方なく夫は包丁を買い込み、深夜のベランダで鮭をさばくが…。人生の断面を巧みに描いて定評のある著者の、しみじみと怖い秀作11編。

感想・レビュー・書評

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  • 短編集。明言せず、かつ、察せられるように書かれているオチが上手いなあと思った。余計なところは削ぎ落として必要なところだけに絞ったみたいな。バランス良いなあと思う。話自体はブラックなものと綺麗なものの差が激しかった。音楽の順番の話と、冬子の話が印象的。特に冬子は、自分の考えが相手に跳ね返ってくるのが痛烈で皮肉的だった。

  • 昔読んだときはもっと怖かったような気がするのだが、再読だからかそれとも他にも似たような本が増えたからか以前ほどの恐怖を感じることはなかった。

  • 短編集。ブラックジョークとちょっぴり怖い要素が満載。全11話。

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著者プロフィール

作家
1935年、東京生れ。早稲田大学文学部卒。国立国会図書館に勤務しながら執筆活動を続け、78年『冷蔵庫より愛をこめて』でデビュー。79年「来訪者」で日本推理作家協会賞、短編集『ナポレオン狂』で直木賞。95年『新トロイア物語』で吉川英治文学賞。日本ペンクラブ会長や文化庁文化審議会会長、山梨県立図書館長などを歴任。2018年、文化功労者。

「2019年 『私が作家になった理由』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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