時のカフェテラス (講談社文庫 あ 4-15)

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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061846661

感想・レビュー・書評

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  • 阿刀田高の、いろんな中年世代の人生を描いた、非ミステリ、非SFの短編集。純文学というほどのものでもない。

    浮気相手、元同僚、元詐欺師(?)など、中年ならではのちょっと落ち着いた人生で、流れるように色事に入っていく。ちょっとそちら方面が多すぎて、全体に辟易するが、まあ読めないわけではない。

    ただ、事件でも起こりそうな盛り上がりみたいなものがちょくちょく見えてしまい、阿刀田高だしなという、ちょっとした期待感も手伝って、最終的に記憶に残るような話は少なかった。悪くはないが良くもない。

  • 短編集。全12話。

    ・・・う〜ん。阿刀田さんの男女ものって、あんまり好みじゃないんだよね。

    その中でもよかったのは、『昼さがり』かな。これはプロットの根底に、志賀直哉の『小僧の神様』があるよね。だから、また『小僧の神様』読みたくなっちゃった。阿刀田さんの本って広がり持ってるから好き。

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著者プロフィール

作家
1935年、東京生れ。早稲田大学文学部卒。国立国会図書館に勤務しながら執筆活動を続け、78年『冷蔵庫より愛をこめて』でデビュー。79年「来訪者」で日本推理作家協会賞、短編集『ナポレオン狂』で直木賞。95年『新トロイア物語』で吉川英治文学賞。日本ペンクラブ会長や文化庁文化審議会会長、山梨県立図書館長などを歴任。2018年、文化功労者。

「2019年 『私が作家になった理由』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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