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- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061846661
感想・レビュー・書評
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阿刀田高の、いろんな中年世代の人生を描いた、非ミステリ、非SFの短編集。純文学というほどのものでもない。
浮気相手、元同僚、元詐欺師(?)など、中年ならではのちょっと落ち着いた人生で、流れるように色事に入っていく。ちょっとそちら方面が多すぎて、全体に辟易するが、まあ読めないわけではない。
ただ、事件でも起こりそうな盛り上がりみたいなものがちょくちょく見えてしまい、阿刀田高だしなという、ちょっとした期待感も手伝って、最終的に記憶に残るような話は少なかった。悪くはないが良くもない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
短編集。全12話。
・・・う〜ん。阿刀田さんの男女ものって、あんまり好みじゃないんだよね。
その中でもよかったのは、『昼さがり』かな。これはプロットの根底に、志賀直哉の『小僧の神様』があるよね。だから、また『小僧の神様』読みたくなっちゃった。阿刀田さんの本って広がり持ってるから好き。
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