愛と幻想のファシズム(下) (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (542ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061847408

感想・レビュー・書評

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  • 難しかったという面もあるかもしれないが、
    トージがなぜ民衆に支持されているのか、よく分からなかったのと、
    気に入らない奴は消していくというのが、気持ちがブルーになったので、
    途中で読むのを止めた。

    気持ちをブルーにさせるという意味では、村上龍はすごいのかもしれない。

    しかし、私の頭の中は、ゼロは小室哲哉だった。(笑)

  • 嘘というのは、とても強いってことだよ。

  • 単身赴任の中、自宅の断捨離対象になった。
    学生時代から村上龍にはまっていた。
    シュミレーションの凄さ、曖昧さについての記述が印象的であった。
    もうよう読まないと思い、断捨離。 111009

  • 『限りなく透明に近いブルー』以来避けていた村上龍。久しぶりに読んだ。

    7つの企業集団が世界を支配する。アメリカとソ連が世界を共同管理する。

    これらのモチーフは壮大だが完全なフィクションとは言えず、現実味があった。

    資源のない日本は近くこうなるかもしれない。
    民主主義はベストじゃないかもしれない。
    鈴原冬二の目指す社会は正しいのかもしれない。

    様々な懸念と面白さと後味の悪さとともに、読了。

  • 村上さんの小説を久々に読んだが、1980年代に書かれているのに全く色あせていない。もちろん状況は違っているが、今の話だといわれても全く違和感なく受け入れられる。いうまでもなく、すばらしい書き手ということだ。

  • 【ネタバレ注意】
    ファシズム・鈴原トウジを否定したいという気持ちが自分の中にどっかにあって、下巻で滅んでいく姿を期待してたんだけどな。。。明確にアンチテーゼを打ち出せない自分になんだかモヤモヤする。

  • この後どうなるのか。というのが分からない方が面白いのかな。こんなことが本当にできるのかどうか、こんなカリスマ性をもった人物なんて出るのか分からないけど、人はやっぱり何かを期待してしまうのかも。フルーツはあんまり最後まで好きになれなかった…

  • GWになぜか一気に再読してしまった。ラストを覚えてないことがふと気になって手に取ったのが運の尽き。。。多分10年以上ぶりに読んだけど,時代がこの作品を遠く追い越してしまっているのが良く分かった。こういうシミュレーション的作品は耐用年数がどんどん短くなるのでしょうね。いや,好きな小説ではあったんだけどね。

  • 人生は決断の連続。

    “人生の転機”だとかよく言うけれど、僕たちの毎日はそれこそ
    転機の連続で、どんな事でも決断していかなくてはならない。
    小さな決断が積み重ねで今の自分が存在していると思う。

    自分の事を棚にあげると、現在、決断をせずにいわゆる場当たり的に生きている人が多いと感じる。そんな現状を踏まえると、眼にはこの小説の主人公『トウジ』は非常に眩しく格好よく映りました。

    やれやれ、それっぽい事を言ってしまったな。。

  • 正直上巻のインパクトの大きさが目立ち、下巻には目新しい部分があまり感じられなかった。あるシステムを破壊するには何ものでもない新しいシステムなのだということを再認識した。全体的に荒い部分もあるが、それを凌駕するパワーがこの本にはあると思う。

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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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