- Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061852297
感想・レビュー・書評
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歌野さんの初期のころのミステリーなんでしょうね。
ミステリーらしいミステリー。
当時は「おぉ!」だったんでしょうが口が肥えてきている私にとっては「ふむふむ」
でも、楽しめました。犯人は分からなかったけれど。
歌野さん、「葉桜~」以降の方がやっぱりいいですね。 -
信濃さん…
やっぱり、
すごい。
そして、この事件の
動機がすごい…
悲しすぎる… -
信濃譲二もの。年末に別荘に来ていた猪狩家。一之瀬徹は、猪狩家の娘の静香の家庭教師をしており、この別荘にまで一緒にやってきた。しかし、その別荘で娘静香が殺害された。シャンデリアから逆さまに吊り下げられて……。猪狩家を取り巻く殺人事件。警察の介入をよしとしない猪狩家は探偵を呼ぶことにし、一之瀬は信濃譲二を呼び出した……。
前回に引き続き信濃譲二シリーズを読んだが、前作からそれほど月日が立っていない間にリリースされているからか、面白いとは言えなかった。というのも、いくらトリックがよくても、文章力が弱いとやっぱり小説はつまらないんだなあと思ってしまった。
新本格派の作家でよく言われるとおり文章ちょくが稚拙なところがあり、人間描写が弱いのが弱点だな、とやはりこの当時の歌野晶午氏はありますね。読んでいて、感情移入できるキャラクタがおらず、好感が持てるキャラクタもいなかったので読んでいて宙に浮いてました。
トリックに関しては全くわからなかった。前述したとおり宙に浮いていたこともあって、あまりその描写がわからなかったというのもあるんだけれど。密室の謎に関してはまあ想像通りだったし、鍵の件はいくらなんでも無理なんじゃないかな、と。視線の先だしね。
前作と比べ、事件のストーリーがほぼ占めていますが、キャラクタの会話が楽しめず少々読んでいて大変な作品でした。今後の信濃譲二シリーズどうしましょうか。2000年以降新作も出ていないようなので時間があったら読み進めよかな。 -
シリーズ一作目に手を出して
しまったので、
一応二作目もと思って読み始めた。
やっぱりハマれなかった。
ミステリとしても満足できなかったし、
相変わらず登場人物に魅力がない。
もうこのシリーズは終わりにするかな。
“冬の八ヶ岳山麓の別荘で、深夜、可憐な女子高校生の死体が発見される!現場は密室状態で、不可能犯罪に見える。そこへ、青年探偵・信濃譲二が登場して調査を開始すると、それをあざ笑うかのようにまたもや惨劇が。しかし、われらが探偵の名推理が冴えて──。新本格派、渾身の長編推理第2弾。” -
探偵信濃譲二が活躍するシリーズ第2作。
雪の別荘で女子高生の逆さ吊り死体が発見される。現場は密室。
続く毒殺、そして足跡のない死体・・・。
犯人が明かされぬまま幕を閉じた惨劇の犯人は一体誰?
名探偵でも解き明かすことのできなかった動機とは?
本格に不可欠な要素をふんだんに取り入れた歌野晶午のこのシリーズは、信濃譲二の破天荒な感じがとても気に入っている。ノリがうっすらとハードボイルドなのだ。
エンディングの心憎いエピローグにそれが顕著に表れていて、すっきりと気分が良い。
推理小説で難しいのは「動機の解明」だと思う。
いくら名探偵でも状況証拠だけで犯人の動機を解き明かすのは至難の業だし、逆に強引にそれをやられたら興ざめだ。
その弱点をこの作品は斬新に処理していると思った。
つまり「動機が分からないので推理は披露できません」と名探偵が言い切ってしまうのだ。
ええーーっ!気になる気になる!トリックだけでもいいから教えて!と読みながら切望した。
結局犯人の「日記」のようなもので動機の部分は説明されるのだけど、そうだよね、そういうのがないと普通は解けないよねぇ。
名探偵だからと言って、なんでもかんでもお見通しって訳にはいかないのだ。 -
黒くても赤くてもいいじゃない、もちろん白くてもいいよ。
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トリックより動機となった事情が信濃の言う通り面白かったです。プロローグにひっかかった;けどワトソン役のキャラクターがいまいち…。
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強引さは感じるけどこの強引さが好きなんだよ。犯人はやっぱり、って感じだけどそう言う展開だとはね。