- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061854321
感想・レビュー・書評
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文学
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芥川賞マニアの友人の勧めで購入。
二話集録されていて、一話目が文庫タイトルの『さして重要でない一日』、もう一つが『パパの伝説』。
私としては、『さして重要でない一日』が★2
『パパの伝説』が★3かなー。
なので、2.5というスコアがあれば2.5にしたい。
『さして重要でない一日』は、
平凡さを精密に描く面白さ、
会社という組織の奇妙さを喜劇として描く、
等々解釈は成り立つんだろうけれど、
私としては、まずは設定が好みではなかった。
自分が働きたいと思わないタイプの会社の話って退屈。
好みの問題なのかな、とは思う。
でもやっぱりわざわざ描く意味がわからないの。
でもって、いやこれはないよな、とも思うし。
いやあるのか。そこが面白いのか?
私にこれを勧めてくれた友人に理由を訊きたい。
『パパの伝説』。
同じ作家の作品、というのは理解できるのだけど、こちらは面白かった。
なんとなく掴みどころがないのは同じだし、
なんとなく誰も完全な悪人ではないのも同じ。
違いは、でもこちらの登場人物はいろいろ問題だらけなのと、
あと事件が起こるという点が決定的に違う。
私はストーリーが欲しいのかもしれないな。
所謂起承転結ってやつだ。
でもどちらも上手いなーと思う。
文章に浅薄な感じがなく、しっかりとした腕を感じる。
好みさえ合えば、
面白い作家なのはわかる気がする。 -
文章が読みにくかった。表題作よりは「パパの伝説」の方が好きだ。なんだかわけがわからず煙にまかれた印象。面白さがわからず私には合わなかった。