- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061963238
感想・レビュー・書評
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別な場所に、「いまなぜ白洲次郎なのか」と書いたことがありますが、いまなぜ吉田健一ではないのか?「要するに、結構な御身分というのは乞食でも、王子でもなくて、その両方を一緒にした乞食王子でなければならず、せめて書いている時だけでもそういう気持ちでいられれば、時事を語り、世俗のことを扱っても、余りせせこましい感じにならずにすむのではないかと思うのである。」この人は「精神において」いかほど高貴であり続けたのだろうか、と考える。この文庫には「人と作品」「年賦」「著書目録」が詳しくてありがたい。あらためて、翻訳作品の多いことと、それと知らずに吉田健一訳で読んだものの多いことに、ちょっと驚いている。
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吉田茂の息子というより
麻生元総理の伯父様と
言われるほうが馴染みますかしらん。
徹頭徹尾シニカル。読みながら
ニヤリとします。 -
?1998年2月<br>
?素直でやんちゃな乞食のトムと、利発で思いやりあふれるエドワード王子。<br>
二人が出会い、たわむれに衣服を交換すると何と瓜二つ。<br>
本物の王子は乞食として追い払われ、乞食は王子として宮殿で生活する羽目に。<br>
運命のいたずらが、少年たちに、大人たちにもたらしたものは―。<br>
子供の姿を通して幸福の根源を描きつづけた、マーク・トウェインの代表的傑作。<br><br>
良くあるチェンジモノの原点とも呼べる話。マーク・トウェインと言えばトムソーヤの冒険が代表作だけど、ぶっちゃけトム・ソーヤよりも面白いです。