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- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061976351
感想・レビュー・書評
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美しいタイトルだと思います。地元新聞で、震災の墓参りにまつわるコラムに引用されていたのを読んでから、ずっと心に残っていました。
エッセイとは少し違うしなんだろう?と思いながら読み終え、解説ではじめて心境小説というジャンルがあることを知りました。著者の人生が自然や生きものと共に描かれている短編集。
表題作の「美しい墓場からの眺め」以外の作品も、読んでいて、景色が綺麗だなと思うものばかり。美しく、心に刺さる言葉がたくさんあり、写経のようにノートに写しました。よほど自分の琴線に触れるものだったようで、泣きながら写していました。
ただ、時折ある虫にいたずら?をする描写だけは読むに耐えがたく、困りました。「こおろぎ」で、「私の仲間は、小さな弱い生きもの共だ」と言っていたにも関わらず、どうしてそういうことをするのだろう。そこにはどんな心境があるのか、美しい景色が見たくなったときに、もう一度読みたい一冊です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
短編集。尾崎さんの一生が追えるような選択になっています。題名もいいんだな。
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