水晶のピラミッド

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 82
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (609ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062055390

作品紹介・あらすじ

空中高くに出現した密室で溺れ死んだ実業家…。アメリカ南部の孤島に屹立する人工のピラミッドに起こる不可能犯罪の謎。書下ろし長編ミステリー1100枚。名探偵御手洗潔シリーズ。

感想・レビュー・書評

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  • アメリカはビッチ・ポイントに作られたピラミッドで起こった事件を御手洗コンビが訪れて解決。
    そこに至るまでの前振りが長く、半分ほどは主役は出てこずに古代エジプトとタイタニック船上での話が続きます。
    古代エジプトと気づくまでにタイトル通りいつか関係あるだろうと思いながら読んでいくと、何てこったの結末。
    タイタニックにいたっては、そんな伏線思いつかなかったな些細な関連。
    それでもそれはそれで私は面白く読めました。ピラミッドは実は本当にそんなふうだったのじゃないかとか、タイタニックにいたっては、この登場人物たちも皆沈んでしまうんだろうと思うと映画を思い出したりもして。
    そしてようやく暗闇坂のレオナ登場。ハリウッド映画のためにビッチ・ポイントのピラミッドで撮影中に事件が起き、その解決のために我らが御手洗登場となりました。
    石岡君が本当にごく普通の人でほっとします。
    最後の最後まで気を抜かずに読むのが島本さん流。

  • あれ?と思っていたら、やっぱりそうだったんだと納得。実は御手洗さんが出てくるまでは、なんだかだるい感じがしてました。矢張り探偵小説には探偵だなあと実感した。

    大好きなシリーズです。

  •  御手洗潔シリーズをジックリと読んでいます。この本ももちろんそのうちの一冊です。その筈です。そのはずなのですがこの本はとてもブ厚い。単行本で600Pageを超える大作。で、いくら読んでも御手洗潔は登場しないのであった。 そんなこんなでもう2ヶ月が経ってしまった。読み始めたのはたしか8月だったなあ。 最初にワニ顔をした怪物が登場したと思ったら、そのあと有名なタイタニック号沈没の物語と古代エジプトでの物語が平行して綴られていく。 そして現代のアメリカ大陸へ話は移って、そこでやっとレオナが登場する。いよいよかなぁと期待していたらなんだか映画の撮影に関するお話がたくさん始まって、とたんに退屈になってしまい読書速度は著しい減速を強いられた。(スマヌ、ほかにも読みたい本があって) やっとレオナが日本へ来て、御手洗登場! と思ったら翌日にはいきなりエジプトへ飛んでしまう。 もう、時間と空間を自由自在に飛び回るストーリー展開で本の分厚さに負けない壮大な地球規模のお話なのであった。 さてさて、感想です。 ちからワザでねじ伏せる様なトリックですな。奇形児の姿が古代エジプトの“冥府の使者“アヌビスに似ているのが単なる偶然とは。唖然。 タイタニック号物語が途中にかなり長く出てくる理由もそれだけ?なんか消化不良だなあ。 そしておおまかなトリックは被害者の死亡状況からなんとなく判ってしまった。もちろんここで詳しくは書かないけど、読んだ事のある大半の人は同じように判ったんじゃないかなぁ〜 ……  などとと思ったらとんでもないのです。本当はそうじゃない。最後まで読めば御手洗潔が解決するこの事件はそんな簡単な話ではなかったことがわかるのです。 もちろん読まない人には永遠の謎です。

  • 怪物の「ミクル…」というつぶやきは、「ミラクル」だったのか。
    博物館の少女の石像(レオナに似ていた)とか、幻想を楽しめた。

  • 飛ばし飛ばしでちゃんと全部読まなかったので、評価★2つは厳しいのかもしれない。けれども、ちゃんと読むのにはチトまどろっこしすぎて、面倒になってしまったので、それだけ惹きつけられなかったという意味では正当な評価ともいえる。

    塔の高い場所にある密室での溺死体の謎を御手洗さんが解くというストーリー。日本を代表するような女優が御手洗さんにベタ惚れというなんだか分かりやすい展開もある。

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著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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