進化の時計

著者 :
  • 講談社
2.25
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  • Amazon.co.jp ・本 (564ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062056977

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  • 「ぼく」大高進之介の状況は、ここ数日で激変していた。父が亡くなり、母は保険金をだまし取られ、九州の田舎の家も立ち退かねばならない。ぼくは仕事をやめて田舎に帰ることにし、恋人とその事で大喧嘩。そしてサルを拾って、そのジョウジーと名づけたボルネオオマキザルにすっかり魅せられてしまっていた。
    この賢いサルをめぐってぼくの田舎で起こる事件、この夏それにすっかり付き合う羽目になったのだ。

    ・・・うーん、「ぼく」の淡々と浮世離れした様子が、村上龍の小説みたい。
    面白くないって訳じゃないけど、あまり「ここが素晴らしい」って強く言えることもない。そういうつかみ所のなさがヒマな時間に心地よく、つるっと最後まで読んでしまった感じ。

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著者プロフィール

伊井直行(いいなおゆき)
1953年、宮崎県生まれ。83年「草のかんむり」で群像新人文学賞、89年『さして重要でない一日』で野間文芸新人賞、94年『進化の時計』で平林たい子文学賞、2001年『濁った激流にかかる橋』で読売文学賞受賞。他の著書に『お母さんの恋人』『青猫家族輾転録』『愛と癒しと殺人に欠けた小説集』『ポケットの中のレワニワ』『岩崎彌太郎「会社」の創造』『会社員とは何者か? ─会社員小説をめぐって』などがある。

「2016年 『尻尾と心臓』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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