- Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062096577
感想・レビュー・書評
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ノルウェイの森を彷彿とさせる登場人物たち。そしてやはり出会いと別れ。スプートニクのように自分の軌道を進むしかないけれど、また出会えてよかった。どんな形だったとしても。すみれはナオミとまた違った魅力で素敵でした。
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さみしいときにさみしいと言うのは簡単。どうやってさみしさや辛さを乗り越えるのかが重要。孤独とどうやって戦うのかが重要。
世界が変わるほど大切な人ができて、そういうことを幸せと言うなら、不幸せと紙一重であるということに気付いた時の孤独とどうやって付き合わなきゃいけないんだろう。
それも幸せと考えるのか、それとも何もない無を愛するのか。
有があれば必ずその反対が同居していて、それを二つとも抱きしめるほどのスペースは腕の中にはない。
それでも、輪ゴムを伸ばしていくように、そのスペースを大きくすることが強さなんだと思った。 -
面白くてすらすら読めたけど、結局なんだったのかよくわからなかった。
それぞれの登場人物や出来事にそれぞれ意味があるのかわからない。
にんじんの万引き事件とか。
もう少し大どんでん返しとか衝撃的な事柄とかがほしいと思った。 -
小説を読むということは登場人物の人生を生きることでもありますが、村上春樹氏の作品はファンタジーの要素が強いのでどこか異次元に連れて行かれたような気になります。
そこがファンにはたまりません。
言葉も洗練されていて美しく量もちょうど良いです。 -
ある種の喪失感を感じる。
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すみれはそれ以来ミュウのことを心の中で、「スプートニクの恋人」と呼ぶようになった。
生まれて初めて恋に落ちた、「書かずにはいられない」すみれ。
韓国語の話せない、ワインの輸入業を仕事とするミュウ。
そしてすみれに叶わぬ恋をした「ぼく」。#あの僕じゃないけど。
バカンスの途中、遠くギリシャの地で事件は起きる。
うーん。わからん。
ただ村上春樹の小説を読んでいつも感じるのは、モノトーンな世界と喪失感。
心すら簡単に失えるものだと気付かされる。
歩いていたらいつの間にか実体のない深い森に迷い込まされたような、不思議な感覚。
「あちら側」と「こちら側」に境界がない。そして60-70年代のクラシックが聞きたくなる。
もう前ほど「背伸びしてタバコを吸う高校生」のような感覚はないかな。
=「小説好きなら村上春樹は読まないとね(キリッ」って感じは脱却できた、かな。
普通に読める。内容はよくわからんけどね!笑
「じゃあ<記号>と<象徴>の違いを200文字以内で説明できる?」
「でも彼女はあなたにここに来てほしがっていると思う。間違いなく」「思う?」
そしてミュウは失われる。
すみれの夢。ミュウの分裂。
「それはよかった」