- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062102919
感想・レビュー・書評
-
オーシャンルーツという、海洋の天候を調査し、船舶の安全を守る世界最大の会社が昔あった。
この本の著者は、日本の木材商社を経て、その日本支社の支店長になった。米国オーシャンルーツの改革を成し遂げようとするが、志半ばで敗北。その後、同社の赤字部門であるメディア部門を買い取り、会社を立ち上げる。
現在、千葉に本社を置く世界最大の民間気象会社
ウェザーニューズである。
オーシャンルーツ社は、数年前、
かっての一部門だったこの会社に買収されている。
僕達の知りたい天気予報とは、どんな天気だろうか。
運動会が雨で中止になるか否かを前日に判断し、お弁当作る決断をしなくてはいけない店主。
県内全域に大雨洪水警報が出る中で、非番のスタッフを呼ぶ費用をかけてまで
召集するかしないか判断しなくてはいけない責任者。
彼はそういった局地的な、細かな人々のニーズに応える仕事をしてきた。
気象法では、かって、気象庁の正式発表以外で「晴れ」「雨」「曇り」など、
予報をしてはいけないという決まりがあった。
この会社は、「洗濯指数」「不快指数」「ピクニック指数」など、
天気に関する新たな指標を次々に作っていった。
顧客と共に。
Customornologyという言葉は、彼が国連の気象学会で話したことばであるが、
人々の天気へのニーズを捉えていくという姿勢は、
今までにない気象に対する発展を呼び込むことになるように思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本もITの必要性がよく分かるように書かれている気がする。