子産 上巻

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 101
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062103824

作品紹介・あらすじ

哀れな国だ。子産の目は憂色にみちている。君主の時代が終わり、大夫たちが主権を争う春秋時代のなかば、中原の小国・鄭は晋と楚という二大国の間で向背をくりかえしていた。いまや民は疲弊し、国は誇りを失おうとしている。乱世の戦場にあざやかな武徳をしめす名将・子国の嫡子に生まれ、この時代最上の知識人となる子産は、信義なき自国の悲哀をみつめながら波瀾の人生へと踏みだしてゆく。

感想・レビュー・書評

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  • 紀元前500年中国春秋時代に強国にはさまれた国を礼をもって治めた政治家の話。話自体はそんなに面白くないがそれほど昔のことをこれだけ詳しく書けるだけの材料を残した中国という国に驚かされる。

  • 春秋中国・鄭の軍人・子国・子産父子が主人公。紀元前6世紀が舞台の著者の得意の時代です。著者の香り豊かな叙情性あふれる文体が最近少し失われてきたように思えることと、いわゆる華が少ないこと(男性しか登場しません)、馴染みの有る人物があまり登場しないこともあり、やや退屈でした。子産の幼年時代からの天才ぶりそして人格者の趣むき、孔子の尊敬する2人の1人だそうですが、このような理想の人物を描くのが得意な著者です。

  • 子産〈上下巻〉講談社
    紀元前522年 改革者 大国の晋と楚の間に挟まれた小国鄭を義と礼によって確立させた知識人。孔子は周公旦(武王の弟)とこの子産の二人を尊敬した。

  • この上巻は、殆ど親父の子国が主人公。

  • 2008/7 再読

  • 才君て好き。

  • 上下巻。中国春秋時代に生きた子国と、その息子・子産の物語。子産は晏子と並んで賢人宰相とされる人物で、中国最初の成文法を作り、そして孔子に尊敬されていたという方でもあります。最後に出てくる、彼の礼に対する姿勢・考え方は見事、の一言。

  • まだ、読んでいる途中です。
    公孫僑(子産)が、これからどのように成長していくかが、非常に楽しみです。

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著者プロフィール

宮城谷昌光
1945(昭和20)年、愛知県蒲郡市生れ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。91(平成3)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。94年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2000年、第三回司馬遼太郎賞、01年『子産』で吉川英治文学賞、04年菊池寛賞を受賞。同年『宮城谷昌光全集』全21巻(文藝春秋)が完結した。他の著書に『奇貨居くべし』『三国志』『草原の風』『劉邦』『呉越春秋 湖底の城』など多数。

「2022年 『馬上の星 小説・馬援伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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