- Amazon.co.jp ・本 (606ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062115292
作品紹介・あらすじ
「国家の切腹を断行する」南方戦線で地獄を見た男の、血塗られた終戦工作。命がけで否と答えるべく、その潜水艦は行動を起こす。耐えてくれ、ローレライ。おれたち大人が始めたしょうもない戦争の痛みを全身で受け止めて、行く道を示してくれ。この世界の戦をあまねく鎮めるために。いつか、悲鳴の聞こえない海を取り戻すために-。どの世代にも描き得なかった"あの戦争"がここに。はるかな地平に到達した著者、待望の書下ろし超大作。
感想・レビュー・書評
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「2004本屋大賞 8位」
九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/541842 -
とにかく長い。
ただ、だらだらと長くなってる印象。
もう少し短くできなかったものか。
上巻は、勢いがあって面白かったが、下巻から勢いがなくなってしまった。
残念。 -
ほどよいリアリティとほどよい御都合主義をうまく混ぜ合わせた
エンターテイメント、ですな。ローレライは嘘だけどCZは本当、とか。
亡国のイージス」は映画化が無理なので、映画化を念頭に書いた、
となんか読んだけど、確かに映像が目に浮かぶシーンが多かった気がする。
ただ、なんかどっかで見たことあるようなシーンがあちこちにあった、気もする。
まあ気のせいかもだけど。「天誅」のとこ、漫画版パトレイバーとか思い出しましたが。
面白うございました。 -
太平洋戦争、潜水艦の話。
分厚く内容も重たい本だったが、一気読みした。
次世代に希望を託して、今の自分たちができることをする。
先人の眼鏡にかなっているのかを常に冷静に俯瞰しつつ、今を生きる。
それでこそ、生き切ったと言えるのかもしれない。 -
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【390】
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「国家の切腹を断行する」南方戦線で地獄を見た男の、血塗られた終戦工作。命がけで否と答えるべく、その潜水艦は行動を起こす。耐えてくれ、ローレライ。おれたち大人が始めたしょうもない戦争の痛みを全身で受け止めて、行く道を示してくれ。この世界の戦をあまねく鎮めるために。いつか、悲鳴の聞こえない海を取り戻すために―。
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勢いでハードカバーを買い10年近くそのままに。。このボリュームはなかなか踏ん切りがつかなかった。作者は同世代だが、おっさんのヒロイズムというか、描き方がうまい。というか、昭和のアニメブームで育った人間としてはど真ん中。昔、爆笑問題の深夜番組で、太田光が作者を目の前に絶賛していたのが思い出される。