其の一日

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 39
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062116114

感想・レビュー・書評

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  • 夕刊の連載小説で文体が気に入って、この著者の作品が読んでみたくなった。でもいきなり長編も辛いと思い、短編集にする。<br>
    時代小説は背景がよくわからないから、とほとんど読んでこなかったけど、ストーリー性に引き込まれて、すんなり読めた。<br>
    4作品中3作品が、主人公が生誕の秘密や夫の秘密など思いも寄らない事実を、パンドラの箱を開けるように次々と知っていく、というストーリー。<br>
    処罰を目前にした藩主がこれまでの身勝手な自分を反省する『立つ鳥』、夫の死後、夫と姑の間に恋愛感情が生まれていたことを知り愕然とする妻を描く『蛙』は、意外性や心理描写がなかなかよかった。

著者プロフィール

諸田玲子
静岡県生まれ。上智大学文学部英文科卒。一九九六年『眩惑』でデビュー。二〇〇三年『其の一日』で吉川英治文学新人賞、〇七年『奸婦にあらず』で新田次郎文学賞、一八年『今ひとたびの、和泉式部』で親鸞賞を受賞。著書に『お鳥見女房』『あくじゃれ瓢六』『きりきり舞い』シリーズのほか、『四十八人目の忠臣』『波止場浪漫』『帰蝶』『女だてら』『尼子姫十勇士』『しのぶ恋』など多数。

「2023年 『其の一日 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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