- Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062123532
作品紹介・あらすじ
ぼく、また死体を見つけてしまったんです。これで10人目なんです。高くて広い空に囲まれた街で起きる不思議な事件。少年・ギーガンは知らず知らずのうちに事件に巻き込まれていく。第29回メフィスト賞受賞作家が放つ会心作。
感想・レビュー・書評
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義眼の少年ギーガンと仲間たち。
不思議なチカラと悲しい出来事。
不思議な町。
?なとこもあったけど、いつもながら良い人ばかりが登場する優しい物語。
ちょいファンタジーで、ガッツリ入り込めなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図書館で借りた。
「空を見上げる古い歌を口ずさむ」の続編?
というか?
同じ系列の話。 -
2014.2.8読了
表紙の絵の意味が、読み終わったあとに納得できる。ギーガンが、一連の騒動を通して人間らしい感情を手に入れる。本人が望まぬ悲しい出来事だけど、それを通して生きることについて学ぶ。ちゃんと生きろ。死ぬのは死ぬときに考えればいい。これは、いい言葉だ。 -
作者のデビュー作品の続編。
作者の方向性がみえる大事な作品ですね。児童文学と「東京バンドワゴン」の物語の下地を垣間見ました。
作者はイギリスに思い入れが有るようですが、ディケンズと云うよりもヘッセやトーマス・マンに近いように思います。
勿論、「タイムマシン」の作者やギッシングやドイルにも関心は及びます。作者の経歴があまり良く判らないのですが、基本的には漱石が言う物語の構成をシッカリと掴んで、舞台へ私達を導いてくれました。
この作品の続編もあるとしても、解決編は無いでしょう。文学は人間の深層を描き続けるから。 -
作品が若い感じ。
ぞくぞくする怖さがある。
話の展開の仕方は初期作品から巧い。 -
昨日読んだ『空を見上げる古い歌を口ずさむ』に続いて一気読み。
同じ“解す者”のシリーズなんだけど、39歳の語り手の回想譚としての前作に比べて、今回は少年の目を通しての作品である分、ジュブナイル小説風になっている。
昔の寄宿舎を利用した春合宿という設定で、純然たる寄宿舎生活ではないものの、ちょっと『ポーの一族』なんかに出てくるギムナジウムをイメージさせる。
ただ、しょっちゅう抜け出しているので、少年達が話し合う場としてくらいの意味しか持っていない感じで、せっかくの舞台設定なのにちょっと勿体ない感じもする。
ギーガンと母親の関係の真相とか、ちょっと消化不良な部分もあり、作品としては前作の方が面白かったかも。 -
空を見上げる古い歌を口ずさむ、とリンクした部分があっておもしろかったです。
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〈内容〉ぼく、また死体を見つけてしまったんです。これで10人目なんです。高くて広い空に囲まれた街で起きる不思議な事件。少年・ギーガンは知らず知らずのうちに事件に巻き込まれていく。第29回メフィスト賞受賞作家が放つ会心作。
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「空を見上げ…」の続編です。
ニックネームはギーガン。義眼だから…。
不思議と死体に遭遇してしまう少年。
「空を見上げ…」の続編ということは最後まで読まなければ気が付かないかも…ね -
通算10人目の死体を見つけてしまった少年ギーガンと
寄宿生活の仲間達が
事件の謎を追う。
小路さん特有の雰囲気のある世界にもだいぶ慣れてきた。
オモワセブリな表現もそんな世界観かと読み進めたら
巻末を見たら前作とリンクしてる模様。
そちらも読まねば。
【図書館・初読・2/22読了】