高く遠く空へ歌ううた

著者 :
  • 講談社 (2004年4月1日発売)
3.30
  • (8)
  • (28)
  • (65)
  • (5)
  • (3)
本棚登録 : 197
感想 : 43
4

作者のデビュー作品の続編。
作者の方向性がみえる大事な作品ですね。児童文学と「東京バンドワゴン」の物語の下地を垣間見ました。
作者はイギリスに思い入れが有るようですが、ディケンズと云うよりもヘッセやトーマス・マンに近いように思います。
勿論、「タイムマシン」の作者やギッシングやドイルにも関心は及びます。作者の経歴があまり良く判らないのですが、基本的には漱石が言う物語の構成をシッカリと掴んで、舞台へ私達を導いてくれました。
この作品の続編もあるとしても、解決編は無いでしょう。文学は人間の深層を描き続けるから。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年12月21日
読了日 : 2013年12月21日
本棚登録日 : 2013年12月21日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする