作者のデビュー作品の続編。
作者の方向性がみえる大事な作品ですね。児童文学と「東京バンドワゴン」の物語の下地を垣間見ました。
作者はイギリスに思い入れが有るようですが、ディケンズと云うよりもヘッセやトーマス・マンに近いように思います。
勿論、「タイムマシン」の作者やギッシングやドイルにも関心は及びます。作者の経歴があまり良く判らないのですが、基本的には漱石が言う物語の構成をシッカリと掴んで、舞台へ私達を導いてくれました。
この作品の続編もあるとしても、解決編は無いでしょう。文学は人間の深層を描き続けるから。
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- 感想投稿日 : 2013年12月21日
- 読了日 : 2013年12月21日
- 本棚登録日 : 2013年12月21日
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