出口のない海

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 587
感想 : 110
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062124799

感想・レビュー・書評

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  • ほろりときました。

    今まで読んできた横山作品とは一味違ったもの。

    主人公の想いが、痛いほど伝わってきました。

  • 人間魚雷「回転」に乗った若者の話。
    日本の敗戦を予感しながら、敵艦へ突撃、敵艦を目の前にしながら、出撃できなかった者、訓練で死んだ者。
    戦後、いつまでもその呪縛から逃れられない者。

  • 人間魚雷回天にのった青年たちの物語。

    せつなく苦しく人間くさい
    重いけど読んでよかったと思います。

  • 准くんの家の本棚にありました。

  • 今年の心に残った本ベスト3に確実に入るであろう本に出合えた。
    死へと着実に進んでいく非情な主人公の時間を、ああどうか助けてあげてと、読みたい!いやもうこれ以上読めない!と葛藤しながら、でも読み終わってしまうとなんと2時間もかからず読んでしまっていた。
    鹿児島の知覧特攻平和会館を訪れた時を思い出し、眠れなくなった。

  • 「回天」って特攻兵器があったことこの本を読んで初めて知りました。。主人公が最後に言った「自分が死ぬのは平和な時代になったときにこんな非人道的な兵器があり、それで死んだ人が沢山いるという事実を後世に伝えるため」という一言に胸が揺さぶられました。私とそんな年も変わらない若者が様々な葛藤をしながら家族や恋人のことを想いながら亡くなっていったこと・・忘れたらあかんと思う。10代、20代にこそ読んで欲しいし読なまあかん本やと思います。

  • 読み始めてびっくり。興味のない野球と苦手な戦争モノ。がしかし、一気に引き込まれ今まで知ろうともしなかった戦争について深く考えさせられるほど衝撃的だった。

  • 横山秀夫さんの作品のなかで、一番タイトルに想いを感じた小説。
    読んでいるときよりも読み終わった後にタイトルの意味を考えたときのほうが感動を覚えました。

  • 映画になるみたいですね。
    非常時も、人間の考えることには普遍性があるのかなとも感じました。

  • 神風特攻隊は世に知られているけど、こんな特攻もあったとは。
    南十字星(ミュージカル)を観た時も感じましが、過去のこういう人達が礎となって今の日本があるんだなぁと。

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著者プロフィール

1957年東京生まれ。新聞記者、フリーライターを経て、1998年「陰の季節」で松本清張賞を受賞し、デビュー。2000年、第2作「動機」で、日本推理作家協会賞を受賞。2002年、『半落ち』が各ベストテンの1位を獲得、ベストセラーとなる。その後、『顔』、『クライマーズ・ハイ』、『看守眼』『臨場』『深追い』など、立て続けに話題作を刊行。7年の空白を経て、2012年『64』を刊行し、「このミステリーがすごい!」「週刊文春」などミステリーベストテンの1位に。そして、英国推理作家協会賞インターナショナル・ダガー賞(翻訳部門)の最終候補5作に選出される。また、ドイツ・ミステリー大賞海外部門第1位にも選ばれ、国際的な評価も高い。他の著書に、『真相』『影踏み』『震度ゼロ』『ルパンの消息』『ノースライト』など多数。

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