猫にかまけて

著者 : 町田康

• 講談社 (2004年11月16日発売)

感想・レビュー・書評

[きりぞうさんの感想 · 2012年4月13日]

前半は猫との生活をおもしろおかしく描いた爆笑必至のエッセイ。
後半は猫との闘病生活と別れの記録。

毎日を全力で生きなければ、と思った。

[Mr.SCHOPさんの感想 · 2012年1月10日]

僕は猫を飼っていないけど猫と暮らすってこういう事なのかなって
すごく良く分かった。公園の猫を誰かもらって欲しいと思って写真を
撮るんだけど、どんなに仲良くなっても一緒に生活してみないと猫の
性格だって分からないもの。家の事情で飼えないのは寂しいけど、
これからも猫の写真をたくさん撮ってこの本を読んで公園猫を応援
しようと思った次第です。犬派と猫派の比較とかもう笑いっぱなしの
エッセー。面白すぎです。

と、ここまでの感想を読み始めに書きました。で、ネタバレのレビューを
見てしまって読むのを止めようかと思ったのですが読んでしまいました。
やっぱり切なかったです。僕は公園の猫を撮影に行って猫の役に
立ちたいと思っているけど生き物の生死はつまされます。この本を
読んで公園で捨て猫を見たら手を差し出す人が増えればなあと思い
亡くなった猫の冥福を祈ります。

[aruhanburaさんの感想 · 2011年4月2日]

町田康と飼い猫のエッセイ。
時代は2001年前後。
とにかく文章は面白いが、１部と２部、それぞれのラストはくらい。
エッセイという性質上、仕方が無い事は、仕方が無いのだが。

[pnyaruさんの感想 · 2011年3月13日]

おもしろい文章にひきずりこまれる。
笑いあり涙あり。

猫と暮らすことのなんたるかを
しみじみ考えさせられる。

[夜さんの感想 · 2011年1月20日]

猫好きは言わずもがな、そうじゃない人でも楽しめるエッセイ集。
著者の町田さんが実際一緒に暮らしている（た）猫たちの写真もたくさん載っていて、氏の猫に対する大きな愛を感じる一冊でした。

小さな動物…それがたとえ短い生涯だとしても、大事なひとつの命なのだ。
このエッセイを読んで、そのことを改めて感じた。
昨今は特に、動物を同じ命と思っていないような出来事（飽きたり手に余るようになったら簡単に捨ててしまったり）が多いからこそ、動物だって自分と同等の命だということを前提としたうえで、一緒に生きる（『飼う』ではない）ことを一生懸命できる人と生涯を共にできる動物は、とても幸せだと思う。

私の家にも物心ついた頃から猫がいて、私の人生のほとんどの時間のなかに猫はいたから、このエッセイを読んで改めて気づいたり考えたりすることが多かったです。
限りある命だからこそ、もっと愛してあげよう、とも思えた。

人間が動物に“与えてあげている”のではなくて、人間が動物から“与えられているもの”のほうが圧倒的に多いのだと思う。
人間のエゴで、命を粗末にするのは、殺人と同じなのだ、と。

町田康さんの作品は初めて読んだけれど、文章のテンポが独特で、それにはまるとすらすら楽しく読めた。続編？もあるらしいので、いつか手にとってみたいです。

[ロバオさんの感想 · 2011年1月1日]

ああ猫ってやつぁよう

[chodyaさんの感想 · 2010年7月8日]

『猫のあしあと』の前作にあたりベストセラーになった一冊

私的には猫のあしあとの方が好きです　猫にかまけては少しばかり文章が硬く気持ちを伝えきれないもどかしさを感じる
淡々としているというか猫にかまけている気持ちを抑えているように感じる

[c8282さんの感想 · 2010年5月31日]

再読。

なのにまた泣けた。

[ikareta-baby2さんの感想 · 2010年4月15日]

生き物を飼っている方には、たまらない本ではないでしょうか。
出会いや生活、別れが、我がことのように思えます。

我が家の猫になぞらえながら読んだので、私も涙、涙の1冊でした。

[ちりとりさんの感想 · 2010年4月4日]

かまけ過ぎると大変

著者プロフィール

町田 康（まちだ・こう）
一九六二年大阪府生まれ。作家。九六年、初小説「くっすん大黒」でドゥマゴ文学賞・野間文芸新人賞を受賞。二〇〇〇年「きれぎれ」で芥川賞、〇五年『告白』で谷崎潤一郎賞など受賞多数。

「2022年 『男の愛　たびだちの詩』 で使われていた紹介文から引用しています。」