UFO大通り

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 279
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062135641

感想・レビュー・書評

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  • 中編2作品を掲載した四六版。

    私はこの2つの作品、佳作だと思います。
    うまいぐあいに楽しめる。

    御手洗潔がエキセントリックな感じは、初期の作品っぽいところもあるし。

  • アナフィラキシーショックが鍵の中篇×2 佳作

  • 完全にドラマの影響で読んだ。キャラクターは魅力的だがストーリーにはやや不満がある。

  • 相変わらずぐいぐい一気に読ませてくれます。
    ただ、どうしても御手洗シリーズは「占星術殺人事件」や「異邦の騎士」に比べてしまい辛口になってしまいます。
    この本には2作品が収められているのです。その2作に共通していることがあるのですが、ちょっと強引なような気がしています。
    偶々そういう作品をまとめただけだと思うのですが。
    ただ、久しぶりに呼んだ御手洗シリーズはとても楽しく、個人的に御手洗と石岡君のコンビのやりとりは面白く、これを機にまた読み直そうかと思いました。

  • ◆UFO大通り・・・御手洗と石岡が散歩をしていると、知らない女の子に声をかけられる。おばあちゃんが家の外をUFOが通ると言い出し、テレビでインタビューも受けたのだという。
    ◆傘を折る女・・・石岡は、聞いていたラジオで気になった「雨の夜、白い半袖ワンピース姿の女性が自分の傘を車に轢かせていた」というエピソードを御手洗に聞かせる。すると御手洗はそれが殺人事件に絡んだ出来事であると推理してしまう。

     名前はもちろん知っていたものの、読んだことはなかった御手洗シリーズ。和製シャーロックホームズ&ワトソン。ドラマ化されると聞けば、そりゃあ読まないわけにはいかない。もっと難解な謎解きをしているイメージがあったのだけれど、結構読みやすいなぁという印象。御手洗が突然突拍子もないことを言いだして(本人にとっては順序立てて推理した結果だが、間を話さないため突然何を言い出すのかという発言になる)、徐々に説明していくというスタイル。「傘を折る女」では途中、突然死体が2つというところに驚きもあり、よくこんなの考えたなぁという感嘆あり。しかしこの御手洗と石岡くんというのはどういう関係なのかそれが一番の謎(笑)。やっぱりシリーズ最初から読むべきかなぁ。

  • 「傘を折る女」のみ読んだ。ドラマ化されるそうなので。雪子の身勝手な考えがちょこちょこ出てきて(死刑廃止論者を否定していたのに自分が死刑になるかもって想像してからは死刑なんて廃止すべきと考えを変えたり男の世話になんかならない生活費だけ持ってくれば良いとか…そりゃ世話になってるってば‼)悲劇的な状況にいるけどかわいそうとは思えないっていうか…。まぁ宣子もそうとうアレだけども。町屋詩子は本当にかわいそうだな…と思う。

  • UFO大通りと傘を折る女の中編二部構成

    UFO大通りは、宇宙人が戦争しているのをみたというおばあさんの話から始まるミステリー
    御手洗シリーズらしいところ凝縮したような展開。警察と石岡君をつれ回します。

    傘を折る女は、安楽椅子探偵的な話。ラジオで聞いた話から事件を解決に導きます。犯人と御手洗の両方の視点から話が進み、御手洗の推理の答え合わせをしているような感じ。少し心情の読みに無理があるようにも感じたけどまあいいかな

  • 普通でした(^_^;)

  • この本は御手洗潔の最新刊ではないので、それでもちろん島田荘司の最新刊でもないので、ちょっと今読むのはどうかなぁーとか、ブラジルに勝った女子サッカーをTVでみながら考えていた。
    ま、でも読み始めるか、と思ったらあっと言うまであった。
    物語はそんなにびっくりもしないし感動的でもないのだけれど、なぜだか途中では止まらない不思議さがある。
    昔みたく やたらぶ厚いい本でもないしね。
    ともかくこれからも時々島田荘司の本を読むのは悪くないな、と思った。

    そぉして、めづらしくちょぉ~っとだけ中身に触れておく。
    この本は「女子とはどんな場合も自分の利になる事しかしない」という、御手洗潔の理念のようなものの上で出来上がっているものである。
    すまんこってす。すごすご。

  • 御手洗シリーズ。「UFO大通り」と「傘を折る女」2編の中編。
    ここ最近御手洗が馬車道から旅立って後の物語ばかり読んでいたので久々の馬車道時代、石岡君とのコンビが見られただけで満足でした。御手洗単独の事件も面白いんですが、やっぱりこの二人がいい!と実感しました。
    特に「UFO大通り」は初期によくあった御手洗&石岡君VS威張り散らす警察という図式が懐かしかった。作者(石岡君)が昔を懐かしんで書いてる様子が伺えました。馬車道時代の話をもっと書いてほしいなぁ。
    島荘先生の短編は少し物足りなく感じることが多いのですが、今回は両方ともちょうどいい感じで面白かった。

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著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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