あまりに野蛮な (下)

  • 講談社 (2008年11月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062151146

みんなの感想まとめ

不安や狂気が交錯する中で、心が原子に戻るような体験を描いた作品は、読者に深い感動をもたらします。登場人物のミーチャが明るい原色から退色していく様子は、哀しみを誘いながらも、私たちが抱える「幸せ」とは何...

感想・レビュー・書評

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  •  津島佑子「あまりに野蛮な 下」、2008.11発行、354頁。ミーチャが台湾で過ごしたのは4年。下巻で、ミーチャの若き日のことが語られる。ミーチャの膣にはワニのような鋭い歯があり、性交で男根を切断、2人の夫を殺害。両親は箱に入れて海に流す。どんぶらこ、どんぶらこっこ・・・。韮崎に流れ着き新しい父母が。父はやすりで歯を削ってくれた。台湾でのミーチャ、再び穴にギザギザの歯が。おそろしい話です。その後、ミーシャは万引きで内地に送還され、30歳で生涯を終える。タイトルの意味は不明なまま読了しました。

  • 不安や狂気と一緒に身体が溶けていくように原子に戻っていく感じがしました。「感動の第一級文学作品」か…まあ心が動いたので感動したのかな。読了感はもやもやです。幸せってなんだっけと俗なことしか考えられない別の意味で「野蛮」な身の上でして。

  • 明るい原色のようなミーチャがだんだんと退色していく様が哀しい。

  • わたしたちはそれぞれに示されている道をたどって、「人類の到るべき所」に向かうべきでしょう。
    わたしたちの時間は死によってしか閉じられません。

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著者プロフィール

津島 佑子(つしま・ゆうこ) 1947年、東京都生まれ。白百合女子大学卒業。78年「寵児」で第17回女流文学賞、83年「黙市」で第10回川端康成文学賞、87年『夜の光に追われて』で第38回読売文学賞、98年『火の山―山猿記』で第34回谷崎潤一郎賞、第51回野間文芸賞、2005年『ナラ・レポート』で第55回芸術選奨文部科学大臣賞、第15回紫式部文学賞、12年『黄金の夢の歌』で第53回毎日芸術賞を受賞。2016年2月18日、逝去。

「2018年 『笑いオオカミ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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