歌舞伎ゆめがたり

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 21
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062152563

感想・レビュー・書評

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  • 日本人でありながら、歌舞伎の事を国外にいる人に理解してもらえるように、少しでも知っておきたいと、思って手にした本である。

    幼き時に、見た歌舞伎は、着物姿の役者と、花道を渡る時に、観客からの声援だけが、記憶にある。

    さてさて、この本が、収録している13の作品が、掲載されている。
    初めから、カタカナ文字が、飛び出してきて、なんとも変わった作風であり、著者 水原紫苑氏のシオンが、登場している。
    面白そうかもと、思いながら、ずずずい・・と、読み出したのだが、、、、
    本当に夢物語りである。
    原作の歌舞伎の面白さを伝えたいのだろうが、、、、、これは、夢がたりでなく、著者の妄想の話である。

    最後の方になる「一条大蔵譚」になると、下品極まる言い方で、歌舞伎の話を個人の妄想話にしているみたいになっているのが、とても気になってしまった。

    「野崎村」113ページの「お染の母は、久松を思い切って、山家屋へ嫁に行くように・・・」と書かれているが、久松は、男である。
    久松でなくお染の間違いであろう。

    歌舞伎の事を知りたかったが、この本は、少し残念な気がした。

  • 現代という時間の中に人知れず存在する、歌舞伎の物語/人物たちの世界。
    「愛は常に非対称」

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著者プロフィール

1959年横浜市生まれ。

早稲田大学第一文学部仏文科修士課程修了。春日井建に師事。
90年『びあんか』で現代歌人協会賞受賞。
99年『くわんおん』で河野愛子賞受賞。
2005年『あかるたへ』で山本健吉文学賞・若山牧水賞受賞。
17年「極光」で短歌研究賞受賞。
18年『えぴすとれー』で紫式部文学賞受賞。
20年『如何なる花束にも無き花を』で毎日芸術賞受賞。
『女性が作る短歌研究』を責任編集。

「2023年 『天國泥棒 短歌日記2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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