フィギュアスケートを100倍楽しく見る方法

著者 :
  • 講談社
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062157162

感想・レビュー・書評

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  • トリノ五輪金メダリストの荒川さんによる、フィギュアスケート解説本。
    「ともかく分かりやすく……」と本人が何度も述べていた通り、実に分かりやすく書かれていて良かった。でも、ジャンプの種類はなかなか覚えられなさそう(笑)。
    観客が知らないアレコレも、選手目線で書いてくれているので、読んでいて面白い。コーチに関する項目はそれこそ知らないことが多いので、興味深いし面白かった。
    さらっと読めるので、バンクーバー五輪でのフィギュアを楽しみたい人、今からでも十分間に合うのでお薦めです。

  • フィギュアスケートを楽しく見るための要素(新採点方式、男女シングル選手、コーチ、知識を深めるための解説-Q&A方式で)別で章立てられている。わかりやすい解説ですいすい読める。

    もっと深く「知りたい!」フィギュアスケートの類書と考えたが、「もっと深く「知りたい!」フィギュアスケート」はフィギュアスケートを学びたい、ないしは学び始めた者も読者として想定され、題のとおり「深く知りたい」スケートファンの希望に応えるものだが、こちらはやはり題のとおり「楽しく見る」ことに焦点が当てられている。基本的により詳しく知りたいなら、もっと深く「知りたい!」フィギュアスケート。だが、ジャンプが図解で1種が1ページにまとまっているところや、新採点方式の基礎点が表にまとめられているところは、こちらの方がわかりやすい。

    選手自身のメンタル面の安定、モチベーションの維持、コーチが選手に与えるメンタル面の影響についてしばしば言及している。また自身のこととして荒川静香自身のメンタル面の安定、モチベーションについても語られている。現役時代の経験から、これが一番成績を左右するものとものだと考えていることをうかがわせる。また全編、荒川の現役時代を4年経った今冷静に振り返って思うことというトーンの内容になっている。
    タラソワ、モロゾフ、佐藤久美子、長久保裕等、バンクーバーオリンピックでメダル争いをするであろうフィギュアスケーターたちのコーチに実際に教わった経験を元に書かれたコーチについての記述は、荒川ならでは。また高橋大輔、浅田真央、キム・ヨナ、安藤美姫、織田信成、ライサチェクといった有力選手について書かれている。しかし、あくまで荒川の主観が核となった文になっている。
    そういう意味でこの本に副題をつけるとしたら、「日本人フィギュアスケーター初(かつ2010年2月9日現在、唯一)のゴールドメダリスト荒川静香、シングルフィギュアスケートの現在(いま)を語る」となるだろう。
    解説書の形を取った、荒川静香のエッセイである。荒川静香女王の詔を聞くための本。
    バンクーバーオリンピック開幕まで数日となった今、読む本で、来年以降はフィギュアスケートの歴史資料となるだろう。

    感性で楽しめばいいという荒川だが、構成も記述もよく練られた印象だ。荒川のスマートさを感じさせる文でもある。

  • フィギュアファンは必読の書

  • これまで読んできたフィギュアスケートの本のなかで、一番詳しく、一番わかりやすく、一番おもしろかった本。
    トリノ五輪金メダリストの荒川静香が書いていることもあって、オリンピックへの挑み方、6分間練習のこと、キス&クライで何を話しているのか、滑走順に有利不利があるのか、など一般人からの素朴な疑問も、自身の時はどうだったのか、詳しく書いてあります。
    意外にも、スピンの時は目が回っていて、ジャッジの方向やフィニュッシュの方向を間違えることもあるんだとか。
    これを読んで、バンクーバー五輪を応援しましょう。

  • テレビの解説の口調で説明されていた。スケートの裏話などもあるが、選手の写真などがもっとあるといいなと思った。

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