首都感染 (100周年書き下ろし)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・本 (482ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062166409

感想・レビュー・書評

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  • 新型コロナウイルスLv.999みたいな、悪夢のようなウイルスが引き起こした世紀末パンデミックに文字通り必死に抗う日本国のお話。
    絶望から絶望が雪崩込んでくるから読むのも体力を持ってかれて一苦労だけど、特にドクターたちの奮戦奮闘ぶりが熱い。

  • 内容はまぁまぁなんだけど、やたらと長い(多少読み飛ばしても十分筋がわかる)のとラストが唐突というか、駆け足すぎ。

  • 10年以上前の作品ですが、現在の状況にとてもにていてびっくりしました。やはり、感染症への対応策は同じだと、あらためて認識しました。

  • 2013年頃の読みたい本リストにあった作品で、このタイミングで出会うこととなった。
    本も出会うべき時に出会うことが多い。

    2010年の段階でここまで物語として書かれているのにと思うと、現状とのギャップになんともいえない気持ちになる。

  • 2021年8月17日
    ボリュミーでタイムリー。
    10年前に書かれたとは思えない。
    まさに今パンデミック。
    緊急事態。
    3か月19日で収束した新型インフルエンザにむしろ羨ましいと思ってしまう。
    コロナ禍はながすぎる。
    今も感染は広がるばかり。
    日本の科学者、特別ワクチンと特効薬を作って世界を救ってください‼️

  • こんなことが起こるかなぁと思われた時代に、よくここまで…というリアルさ。本当に未来小説。
    星新一、手塚治虫と並ぶ!読み物としても面白く、そして警鐘を鳴らしてくれている。

  • 2011/3/8 読了。
    2020/6/20 再読。父から「読むだろ?」と回ってきた図書館の本。10年前に読んでたみたい。うん確かにところどころ覚えのある描写があるな。初読のときは大げさな書きっぷりだなぁと思ったけど、実際経験するとそうでもなかったね…

    しかし(ネタバレですが)「日本人の責任感の強さ、自己犠牲と精神、理知的な考え方」頼みの対策、とても有能な政治家、ワクチンと治療薬の完成をもっての終息、という結末だったので読後の絶望感がすごい。今のコロナなんて大した致死率ではないけど、スペイン風並のが来たらどうなるんだろう。

  • コロナウイルスが蔓延する今、是非読んでいただきたい本。2010年に出版されたこの本は、まさに現在進行形のコロナを予言するかのように話は進行する。
    スリル満点でドキドキ感が半端ない。
    医療従事者や政治家の英断。見習うべきところはたくさんある!

  • 致死率60%の新型インフルエンザが、サッカーワールドカップ開催中の中国の農村で発生した。
    ワールドカップの終了後、全世界に罹患している可能性のある人達が帰っていく。
    全世界に起こったパンデミックと、日本の医療従事者と政府の戦い。

    新型コロナウイルスが猛威を奮う現在とオーバーラップすることの多い話。
    致死率の違いこそあれ、対策はほぼ同じ。
    このストーリーの中では、有能な元WHOの職員優司の活躍で、ウイルスを都心部に封じ込めることに成功し、パンデミックワクチンと抗インフルエンザ薬の開発により、パンデミックは収束を迎える。
    コロナの終息はいつなのか。
    ワクチンや新薬は、小説のように治験を済ませずに投与されることは許されないと思うので、まだまだ長い戦いになりそうな気がします。

    ウィルスと人間、永遠に終わらない戦い。

    1日も早い新型コロナウイルスのパンデミック終息を願います。

  • 現在のコロナ騒動の10年前に書かれたのに、そのままの対応。未来を見通して書いたみたい。

    手洗い、うがい、マスクの着用、人混みには極力近づかない、日本中が普段やらない事を実行したから感染は抑えられた。その結果消費はかなり落ち込んでいる。キャンセルや中止も多い。経済は大打撃を受けました。

    感染経路を経つ。不特定多数の人が集まる場所に行かない。不要不急の外出を避ける。やむを得ず人と会う時は対人距離(1mから2m)をしっかり保つ。手洗いうがい、咳エチケット。マスク。
    手、ストレッチャーなどの車輪の消毒、マスク着用が義務。

    マスク、消毒薬、トイレットペーパー等売り切れで入荷せず、必需品がネットで高値で売り出される。

    主要交通の停止、学校閉鎖、集会の禁止等人の移動を制限する事で感染拡大を抑えられる。

    家にじっと籠もっていれば安全。
    ウイルスは人を区別しない。等しく平等。隙を見せたものが捕まる。

    重症になれば呼吸困難になる。必ず人工呼吸器が必要。
    ウィルスを生物兵器としてどこかの国が作ったのじゃないか?等々

    全部今の状況を語ってる。もし〜だったらという発想でここまで未来を予見出来ていることに作者の想像力というか資料収集力に驚いた。
    最終結末がワクチンでの瓦解なので、現実はどうなることやら。ワクチンなく解決はないのか?とにかくこの災いが早く去ることを願うのみ。

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著者プロフィール

一九四九年、岡山県玉野市生まれ。九四年「メルト・ダウン」で第1回小説現代推理新人賞、九九年「イントゥルーダー」で第16回サントリーミステリー大賞・読者賞を受賞。他に『ダーティー・ユー』『ミッドナイトイーグル』『M8』『TSUNAMI津波』『東京大洪水』『風をつかまえて』『乱神』『衆愚の果て』『首都感染』『首都崩壊』『富士山噴火』『日本核武装』『神童』『ハリケーン』『官邸襲撃』『紅い砂』『決戦は日曜日』など著書多数

「2022年 『落葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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