- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062170123
作品紹介・あらすじ
「アイドル志望の女子を紹介してくれ」校内放送で学校のアイドルをプロデュースする企画を立ち上げた幼馴染から、そんな相談を持ちかけられたぼくは、動画サイトに歌声を投稿している知り合いを紹介する。しかしその「知り合い」雨宮かえるには、とある秘密があって-誰にも言えない願いと初めての恋に揺れる少年の、さわやかなジュブナイルストーリー。
感想・レビュー・書評
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両声類について書かれたたぶん唯一の本。如月さんの本は全体的に良いけどその中でも一番のお気に入りがこの本です。登場人物の心情の表し方とかがすごく上手いし、最後の展開がとても好きです。この本が絶版されてしまったのが惜しまれます!
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誰しも他の人には見せられない、見せたくない内面があって、仮面をかぶっている部分もあると思う。思春期ならなおさら。自分を理解してくれる真の友人と出会えることは幸せだ。
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大切なのは「自分にとって何がたのしいことなのか」、他人がどう思うかは指標にはなりません。紆余曲折をへて「自分らしくいられる瞬間」にたどり着く主人公、その勇気に乾杯。
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装画/丹治陽子
装丁/田中久子 -
学校の放送部が「アイドル」を探していると聞いて、「覆面だけど……いい?」と聞いてみた。「かえるちゃん」はその歌声であっという間に学校のアイドルになったが、その正体は……「両声類」!男性が女性のような声を出すことを「両声類」と呼ぶらしいのですが、これが出来る少年が、アイドルとして歌うことを楽しんでいたのに……というお話。
現代のサブカル(なんとエロゲも含めて)を取り入れた物語が児童書として出てくるとは、驚きです。主人公が女装をするには自分は身体がそぐわなすぎで、でも女の子に憧れてしまう……というのは、すごく自然な感情なんだろうなあと思いました。面白かったです。 -
今時の要素が可愛かった。
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楽しい
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さすがにここまで対象年齢が低いと感情移入は難しいところがある。
でもまあ、たぶん中学生にはよい小説。流之介がいい奴すぎるところも、ルパンファンとしては次元を髣髴とさせ、好感が持てる。 -
★★★★★
友人の変人放送部部長に歌のうまい女の子はいないかと相談を持ちかけられた圭吾は、ある歌を渡した。
雨宮かえるという少女の歌声はたちまち学校中の生徒たちをトリコにしていく。
動画投稿サイト、放課後の図書室、仮面アイドル、クラスのクールな女の子、修学旅行、かわいいものが大好きで男子男子してきた自分を嫌いぎみの男の子。
小道具や設定はイマドキですが、古きよき時代の少女マンガを読んでいるみたいで、楽しかった!
(まっきー)