訣別 ゴールドマン・サックス

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (458ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062180801

感想・レビュー・書評

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  • 160730 中央図書館
    南アフリカ出身の著者。綿密でありかつ物怖じせずに献身的に仕事をするユダヤ人という像。スタンフォードを出て、ゴールドマンサックスで過ごした10年の自伝のようなもの。
    投資銀行、トレーディング、デリバティブを説明する金融入門のカラーは薄い。むしろ、インターンシップの中身や、組織内での振る舞い方、人事評価の要諦が、アメリカの中のアメリカらしいウォール・ストリートのトップ企業ではどのように考えられているのかが、非常にクリアに記述されているので、「ライトスタッフ」や「ハーバード・ロースクール」のように知的なことや世俗的成功にアグレッシブな考え方を持つ人向けの修養読み物なのかもしれない。
    テーマは、サブプライム問題以降、ゴールドマンサックスが誠実さやチームワークや顧客への忠誠心が希薄になってしまったという主張。

  • "Why I Left Goldman Sachs" by Greg Smith

    I was impressed the scene Warren Buffett was shown the trading room by Blankfein and partners.

    Author is not a prop trader but an agency trader.

著者プロフィール

1978年、南アフリカ共和国ヨハネスブルグ郊外に生まれる。高校を総代で卒業すると同時に、米スタンフォード大学の全額給費奨学生の権利を得て渡米。大学1年次に受けた経済学の授業に触発されて進路を決める。3年次の2000年にゴールドマン・サックスで夏期インターンシップを経験し、新卒で採用される。入社直後の2001年9月11日、ニューヨークを襲った「同時多発テロ」を目撃する。
入社3年目で20億ドルの先物取引をこなし、20代後半でヴァイス・プレジデントとなる。その4年後、32歳の時にロンドン異動を命じられた。ロンドン時代は、欧州、中東、アフリカ向けのデリバティブ事業責任者として活躍。
その間、特に2008年の世界金融危機以降の社風の変化に疑問を持つようになり、2012年春に12年勤務したゴールドマン・サックスを退職。「私がゴールドマン・サックスを去る理由」”Why I Left Goldman Sachs”と題する手記を『ニューヨーク・タイムズ』紙に寄稿して話題となる。

「2012年 『訣別 ゴールドマン・サックス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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