喧嘩猿

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 51
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062184359

作品紹介・あらすじ

盗まれた名刀・池田鬼神丸を巡り、男たちの生き方が衝突する。森の石松、黒駒の勝蔵、法印大五郎、武居の吃安……。時は嘉永六年。鬼才・木内一裕が書き下ろす新・講談、“幕末侠客伝”が現代に浮上する。

感想・レビュー・書評

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  • 森の石松の青春を描いたアウトロー時代小説。
    痛快!! たまらなく面白いのに何度か落涙させられた。
    パッと見、旧漢字とルビの多さに読みにくいかと思ったのだが、予想外の読みやすさに一気読み。
    木内さんの持ち味である男気やセリフの魅力、心地よいリズム感は、時代が変わっても健在です。

  • 森の石松異聞。おそらくは著者が考えるところの講談話現代版で任侠冒険活劇譚。講談社という出版社の名前がその「講談」に由来すると言うことは初めて知りましたし、巻末の「所感」もなかなかに興味深いものでした。それにしてもこの著者、実にいろんな抽斗をお持ちで感心しました。

  • 講談調で読み辛いかなと思えば…グイグイと引き込まれた。広沢虎造さんを思い出す。森の石松、いい男なんだね。

  • 以外に暖かい11月頭……

    ってな事で、木内一裕の『喧嘩猿』

    ビーバップハイスクールでお馴染みの木内一裕先生の小説。

    今回のは歴史小説に成っててビックリ(笑)

    清水の次郎長の子分、森の石松をフィーチャーした物語。

    うん、面白い!ヤクザの先祖的な話をハチャメチャに、漢らしく作っとるなぁ

    映画になっても面白そう♪

    2018年85冊目

  • ふりがなだらけ

  • 講談調『森の石松』。講談なのでテンポよくサクサク読めたが史実の制約があるのか盛り上がりにかける。吃安が石松に心を動かされる件に、あまり説得力がない感じがした。

  • へー、「森の石松」ってこんなんなのね!

    気が荒くて、喧嘩っ早くて、義理人情に厚くて、すぐに人を信じちゃうようなところもあって・・・なんだか先日観た「
    無法松の一生」を思い出しちゃいましたね~w

  • 予備知識がなくて読み始めたので驚いた。
    著者の作品では今まで現代小説しか読んだことなかったけれど時代物だ。それも、実在の人物をモデルにしているらしい。猿のように喧嘩っ早く、人をすぐに信じて義理堅く頑固な一面もある捨吉の冒険譚を描いている。
    「命を捨てる覚悟」とか「死を恐れない強さ」とか、切った張ったの男の美学っぽい内容でいまいちなじめなかった。

  • 森の石松の若い頃のお話。いわゆる講談調の話し言葉で書かれている。

    木内氏の喧嘩話しなので、けっこう期待していた分、物足りなかった。全体として大きな盛り上がりもなく序章だけでやめてしまったんかな?みたいな感じ。

    少々残念。

  • 文体に馴染めない。その為、入り込めない。

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著者プロフィール

1960年、福岡生まれ。2004年、『藁の楯』(2013年映画化)でデビュー。同書はハリウッドでのリメイクも発表されている。他著に『水の中の犬』『アウト&アウト』『キッド』『デッドボール』『神様の贈り物』『喧嘩猿』『バードドッグ』『不愉快犯』『嘘ですけど、なにか?』『ドッグレース』『飛べないカラス』『小麦の法廷』がある。

「2022年 『バッド・コップ・スクワッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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