柳家三三、春風亭一之輔、桃月庵白酒、三遊亭兼好、三遊亭白鳥 「落語家」という生き方

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 88
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062197960

作品紹介・あらすじ

ほぼ毎日、ナマの落語に接し続ける著者が、2010年代の落語界を代表する人気落語家5人をインタビュー。
下積み時代のこと、師匠の話、ブレイクのきっかけや落語家としての苦しみ、楽しみ……。この時代に、はたして「落語」はどんな意味をもつのか? 人気落語会「この落語家を聴け!」の貴重な本音トークを、ついに書籍化!

感想・レビュー・書評

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  • 三三さんのとこが読みたくて借りてきたのだけど、ハマったのは未聴の兼好さんと白鳥さんのインタビューだった。知らない噺家、知らない話を知るにもいいきっかけの本。ちらちら喜多八師匠の名前が出てくるのも嬉しい

  • 『#「落語家」という生き方』

    ほぼ日書評 Day316

    内容的には軽めのものだが、この手の芸能本は読むのに時間がかかる。今回であれば落語の噺のタイトルが出てきて、馴染みのないネタであれば都度Googleさんのお世話になる。下手したらYouTubeだ。
    一般書で、カントやヘーゲルと言われて、それをその場で読んでみるてことは、普通ないから、それに比べると回り道する時間がかかるということだ。

    内容としては2015年の本で、ちょうど本書に登場する師匠方をけっこう聴きに行ってた時期で、個人的には非常にはまった。

    その中でも最後の三遊亭白鳥師匠、自分の高座を録音して「ウケたところを探すんじゃない、ウケなかったところを削っていくんです。そうやって落語って短くなって、良い作品になるんですよね」、「僕、最初に座布団丸めたりこねたりしたのも、なんで皆、座布団使わないんだろうと、まずそれを思いましたよ(…)なんで高座を転がらないんだろう、こんなに広いのに、とかね」、蓋し、天才である。

  • 5人の中堅落語家のロングインタビュー
    おもしろい

  • 柳家三三、春風亭一之輔、桃月庵白酒、三遊亭兼好、三遊亭白鳥の客席前でのロングインタビュー。三三については小さん師匠が「さんじゅうさん」と読んでしまうからダメだと言っていたのにNGのまま名前になってしまったといった裏話や、兼好師匠の落語は業の肯定なんじゃなくて否定なのではといった落語観、白鳥師匠の新作落語の作り方などどれも面白い。ときに真摯だったり、ひょうきんだったり師匠のキャラどおりの話しぶりが笑える。

  • 5人の師匠の話を読んで、みなさん落語が本当に好きなんだなと思い、もっと5人の高座を見に行きたいと思った。
    特に、白酒師匠だけは、まだ生で見たことがないので、ぜひ見てみたい。
    白鳥師匠は、三題噺を一度見て、すごいなと思っていたが、実は小説家になりたかったというのを読んで、だからあんなにすぐに噺が作れるのかと納得した。
    これから5人がどんな落語家になっていくのか、とても楽しみだ。

  • 私が落語を好きな理由に、「落語家の生き方が好き」というのがある。それゆえ、このタイトルに惹かれた。
    「落語家さんは話して飲んで遊んで明るくて、昔ながらの芸人さん!」という、偏見があって、なぜかそこに猛烈に惹かれる。そういう落語家の普段の生活や生き方が落語の登場人物の輪郭を作ってくれていたらいいな、という願望でもある。


    この本は、落語に造詣の深いヘヴィメタ雑誌の編集長・広瀬さんとの対談方式で、いま売れている5人の噺家さんの思いが語られている。
    落語会でのロングインタビューを書籍化したものだ。


    「生き方」と言い切るにはあまりにザックリとしている内容かな、という印象だった。
    そりゃあこの時間でしかも喋りだけで、「生き方」を捉えることができたらすごい。


    しかし、それぞれの落語に対するスタンスや、悩み、他の人から言われること、他の人に思うこと、作るときに考えていること、師匠から教わったこと、など、普段高座で語っている姿以外であまり為人を知ることのない落語家という人物について知ることができた。


    知らない演目が沢山出て来たり、ヘェ〜この師匠こんな人なんだ〜と、新しい発見が沢山あって、次に寄席に行くのが楽しみになった。了

  • 図書館で借りる。好きな人の方が読むのに長くかかる矛盾。ガッツリ頭を使って読んだ。この登場順は素晴らしいと思う。

  • 三遊亭兼好の「落語とは業の否定」というのが白眉。
    芝浜にすれば、「金を使い続ける、酒を飲み続ける」というのが業だろうと。
    それを止めるなんてのは、業の否定じゃあなかろうか、という提起。

    なるほど・・・。談志ファンの自分も唸ります。

    ただ、芝浜は落語の中では異端ですよね。(広瀬氏も文中で語っています)

    業をどう捉えるかという話で。

    業=人間の悪、ではなく業=人間のダメなところ、と家元は捉えていたのではないかと。

    すなわち、談志は人間を優しく捉えていたのではないか、とのこと。

    ・・・なるほど。

    さすが、現役の落語家。
    落語を感覚的に捉えて実感とともに論理的に分析する。

    オススメです。

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著者プロフィール

1960年、埼玉県生まれ。東京大学工学部卒業。ヘヴィメタル専門誌「BURRN!」編集長。落語評論家。1970年代からの落語ファンで、ほぼ毎日、生の高座に接し、最近では自ら落語会のプロデュースも手掛ける。『この落語家を聴け!』(集英社文庫)、『この落語家に訊け!』(アスペクト)、『この落語家をよろしく』(講談社)、『現代落語の基礎知識』(集英社)、『噺家のはなし』(小学館)、『落語評論はなぜ役に立たないのか』『談志の十八番 必聴! 名演・名盤ガイド』(光文社新書)、『柳家三三、春風亭一之輔、桃月庵白酒、三遊亭兼好、三遊亭白鳥 「落語家」という生き方』(講談社)など、落語関係の著作を多数上梓。

「2016年 『なぜ「小三治」の落語は面白いのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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