ミライの授業

著者 :
  • 講談社
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  • / ISBN・EAN: 9784062200172

感想・レビュー・書評

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  • ミライへの可能性を秘めた14歳に向けた、14歳が14歳の今、読むべき本。
    かつて14歳だった大人が読んでも十分に役立つ本です。

    14歳向けにとてもわかりやすく書かれているので、大変読みやすくわかりやすい内容です。

    著者は私と同学年でまったく同じ世代。残念ながら2019年に47歳の若さで他界されています。この本は亡くなる3年前に書かれた本。

    さまざまな偉業を成し遂げた20人(19人+1人)を題材に、いかにしてその偉業が実現されたのかを解説しながら、思考のヒントを与えてくれる内容。

    ミライへの勇気と希望を与えてくれる一冊です。おススメ。

  • 私は14歳ではないけれど真剣に目をキラキラさせながら この授業を受けました! こんな授業をホントに14歳の頃に受けていたらもう少し違った道を歩いたかも知れない かな?笑 紹介される19人に続く20人目になれたかもね♪ いやいや今からでも未来を作る人を目指したい 笑。私にはとても楽しくて為になる素晴らしい講義 でしたよ。感謝

  • まずは装丁に惹かれて手に取って
    中をさっと見てすぐ購入しました。

    内容は14歳の未来ある人々へ向けた
    メッセージですが、14歳以上の方も以下の方も
    全ての方に読んでいただきたい内容です。
    読まない方には、おせっかい承知で
    口頭で説明したくなるくらい素晴らしいと
    思いました。

    今勉強する意味を魅力的かつ的確な言葉で
    説明している文章に初めて出会いました。
    それだけでも私にとっては価値ある1冊です。

    学生ではなくても、今取り組んでいる事や
    学んでいることは未来の何かへ繋がっているのだと
    意識するだけで、何気なく行っている日々の作業や
    すべての行動に意味があるものに変わりました。

    すばらしい内容の1冊です!おすすめ!

  • 賛成する人がほとんどいない、大切な真実はなんだろう?

    この問いかけに真剣に向き合えるのが、
    若者の特権なのかな?
    私はこの問いかけの前に、無意識に正解を探そうとした。
    でも、一つの正解なんて存在せず、一人一人の中にあるのだということに、この本で気付かされた。

    こんな当たり前のことにも気づけないなんて、我ながらショック。
    気をつけていないと、大人というただのつまらん生き物になってしまうな。

  • 自分の未来について考える一歩を踏み出せるよう、背中を押してくれる本。
    今の自分を見つめ直してみたり、自分のまわりの世の中や世界に考えを巡らせてみたりする機会を与えてくれる。
    ニュートン、シャネル、ビル・ゲイツ、大村智、緒方貞子など19人のエピソードとともに、未来を創る5つの法則を紹介する。
    中高生に向けて書かれているが、大人が読んでもためになると思う。子どもたちとミライについて話すとき、大人の固定観念に縛られたつまらない話ではなく、それ面白い!と思ってもらう話が出来そう。

  • ターゲットは子ども。図書館の児童書の棚に置かれるように設計されている。でも、実は女性もメインターゲット。君友で、7人の侍を取り上げたのと対照的。

    みんな前を向いて、確実にミライに向かって走るんだ。大人はきっと君に、そんな事できないって言うんだよ。
    全ての人に救いがあるようにヒーローが設計されているように見えるので、だからこそ、戦略が全て、読書は格闘技、がこの本を売る為の、布石だったのだろう。
    この後は、この本を売る事に注力するし、今度はコレで勝負という事かな。でも本業はあくまで投資家ですから、この後どうするんでしょうね。
    個人的に興味深かったのは出典集。良くリサーチしてある事がわかる。

    この人は本当に人を煽るのが上手いですよね。
    まぁでも、僕は未だに君友の方が煽られたなって思います。後はもっと深い洞察を僕は見たかった。

  • 昭和世代のいうことを聞かなくてよいという冒頭解説が、ドキッとした。
    成功者も視点を変えてみると機会を自ら逃していたり、疑う力(クリティカルシンキング)の大切さを小学生高学年や中学生向けにちょうどよいと思う。教養も広がって○。

  • 14歳に向けた、偉人伝をまとめたもの。
    ただ、単に何かを成し遂げた、という話ではなく、それぞれの着目点や、譲れない思いを主体にしてメッセージとして書いてある。

    シンプルに感動した。

    大人でも感銘を受けるけど、10代の子が読んだらほんとに人生が変わると思う。

  • おすすめいただいた著者の方の本を読んでみました。14歳に向けた本だが、とても学びの多い一冊でした。

    ●ナイチンゲールの偉業話より
    思っていることをただ伝えるだけでは理解されないようなことを、数字や統計を利用することで説得力を持たせる。こういうプレゼン力はやっぱり大事だなと感じました。

    ●ベアテの偉業話より
    男女平等を訴え日本国憲法を作ったというのはとても素晴らしいなと思った。が、男尊女卑を男女平等に進化させたゆえに生まれた「両性の結婚」という言葉。それが今の同性婚を求める人たちを苦しめていると思うと、複雑な気持ちになりました

    ●伊能忠敬の偉業話より
    今の北海道の地図作りから始まり、幕府から全国の地図づくりを任されたエピソードを知って、実績を残すことで次の大きなチャンスをもらえるんだということを学びました。また一人でやろうとするのではなく、誰かの助けを借りたり、仲間を持ったりすることの大切さを知りました。

    ●その他
    「世の中を変えるのはいつの時代も新人である」
    →自分が感じる違和感を大切に、思ったことは訴えていこうと思った。

    「世の中の常識を変えるのは世代交代」
    →学生時代の部則も昨今の多様性も夫婦別姓も社内のルールも、いろんなことに当てはめられるなと。若い世代の意見を取り入れることの大切さを痛感した。

    「硬直化した行動規範ではなく、根底にある基本原則に立ちかえる」
    →色々考えてると目的を見失いがちなので、初心に帰ったり、根本の問題や目的に常に立ち返ることの大切さを学んだ。

    本を読み始めて、木の枝のように色々と興味関心がいろんな方向に湧いてくる感覚がとても楽しいですな!
    未来を作るために過去や歴史を学び昔の人の人生を追っていくのはおもしろいと感じた。

    ●伊能忠敬の偉業話より
    今の北海道の地図作りから始まり、幕府から全国の地図づくりを任されたエピソードを知って、実績を残すことで次の大きなチャンスをもらえるんだということを学びました。また一人でやろうとするのではなく、誰かの助けを借りたり、仲間を持ったりすることの大切さを知りました。

    ●その他
    「世の中を変えるのはいつの時代も新人である」
    →自分が感じる違和感を大切に、思ったことは訴えていこうと思った。

    「世の中の常識を変えるのは世代交代」
    →学生時代の部則も昨今の多様性も夫婦別姓も社内のルールも、いろんなことに当てはめられるなと。若い世代の意見を取り入れることの大切さを痛感した。

    「硬直化した行動規範ではなく、根底にある基本原則に立ちかえる」
    →色々考えてると目的を見失いがちなので、初心に帰ったり、根本の問題や目的に常に立ち返ることの大切さを学んだ。

    本を読み始めて、木の枝のように色々と興味関心がいろんな方向に湧いてくる感覚がとても楽しいですな!
    未来を作るために過去や歴史を学び昔の人の人生を追っていくのはおもしろいと感じた。

  • 14歳向けの児童書とあるが、大人が見ても勉強になる。むしろ頭の悪い自分にはちょうど良かった。
    教養を身につけたかったので、勉強になった。
    色々な偉人の紹介から、我々は何を学ぶべきか、かこの人から未来のためにどうするかという本。

    パラダイムは世代交代しないとシフトしない。ルールを変えるのはいつも新人。会社でもそうかも。

    冒険には地図が必要。地図はざっくり。
    旗は誰もいない場所に立てる。

    ニュートン。ナイチンゲール。森鴎外と高木兼寛。嘉納治五郎。ベアテ・シロタ・ゴードン。ココ・シャネル。
    特にナイチンゲールが目からウロコだった。

  •  応援されました!元気が出ました。投資家であった瀧本さんがミライへの投資、という形で14歳の読者を想定して発刊された本。帯には『これは14歳に向けた「冒険の書」であり、大人たちが知るべき「教養の書」である。』とある。僕が14歳≒中二病とよばれる脳みそのままオトナになりきれていないからか、ものすごく染み渡りました。今日からも行動を変えていこう、と元気が出ました。(二度書いた)

     本書の内容としては、19名の偉人を紹介しながら、未来に向けての若者に道筋を与えていく、巻末には「21世紀の『君たちはどう生きるか』を目指しました」とあり、まさにコーチのように導きながら、しっかり自分の未来を切り拓いていけ、と応援してくれる本。14歳はもちろん、まさに大人になってしまった自分達が読んでも非常に勉強になり、励ましてくれる本。

     偉人たちの紹介においては、自分では知らなかった事実もたくさん記載いただいており、我ながら知識不足を恥ずかしくなりながらも、へーそんな人がいたんだ、と勉強になった、と思ったりすることも多数。偉人のエピソードを紹介しながらも、「未来は君たちが変えていけ」という応援メッセージがシンプルで、元気が出る。(三度目だ)

     先行きの見えない不確かな時代、行動と実験を重ねてデータをもって理論を導き出す。なにを信じ、なにを疑うか「人を疑うのでなく、コトを疑う力」なのです、とメッセージされている。『変革者はいつも「新人」である』という章があったり『賛成する人がほとんどいない真実を探せ!』という章があったりする。極めつけはこの部分P245
    ========
    みなさんが世界を変えようとするとき、自分の夢をかなえようとするとき、周囲の大人たちが応援してくれると思ったら大間違いです。大人たちが応援するのは、自分の地位を脅かさない若者だけ。つまり、「世界を変えない若者」だけです。大人たちからすれば、みなさんの手で世界を変えられることは、大迷惑なのです。

    (中略)

    今日の特別講義で紹介した変革者たちを、ひとりずつ思い出してください。世界を変えてきた変革者たちは、小さな違和感を大切に育て、自分だけの「賛成する人がほとんどいない、大切な真実」をもっていたはずです。

    (中略)

    逆風が吹き荒れても、周囲の大人たちがこぞって反対しても、怒られ、笑われ、バカにされても、そこでくじけてはいけません。
    あなただけの「ミライ」は、逆風の向こうに待っているのです。
    ========

     やっぱり僕はアナキズムが好きであるし、「君は君らしく生きて行く自由があるんだ 大人たちに支配されるな」。サイマジョが僕が大好きだ、ということを改めて感じさせていただけるメッセージ。

     お客様のデジタルトランスフォーメーションへ貢献する生き方を行っているものとして、また頑張っていこうと思います。(読書レビュになっていない) こうして世界を変えることを夢見た瀧本さんがあまりに早くにご逝去されたこと、悲しい事実です。改めましてお悔やみ申し上げます。
      

    さて、その他の引用です。
    ==================
    P24
    みなさんは、勉強そのものが嫌いなのではありません。
    勉強という、「やる意味がわからないもの」をやらされることが、嫌いなのです。

    P33 
     まだ誰も知らない、「あたらしい数学」を発見したからです。この数学を使えば、自然界の現象をどんどん説明していくことができる。ニュートンにとっての微積分学は、「あたらしい数学」というよりも、「世界を説明するためのあたらしい言葉」といったほうが的確なのかもしれません。

    P40
     現代のわたしたちがニュートンから学ぶべきことは、たくさんあります。
     まず、中学時代の成績なんて、ほとんど関係ないということ。
     そして、たとえ(ケンカ相手を見返したい、というような)不純な動機であっても、本気で勉強すれば成績は伸びるということ。
     さらに、数学は哲学とは別の角度から真理を探究する学問である、ということ。
     それから最後に、どんなに苦しい環境に追い込まれても、たったひとりになっても、世界をひっくり返すことはできるということ。

    P44
     ベーコンは、議論をこねくり回す哲学ではない「観察と実験」の先に、未来を変えるような発明があり、発見があると考えました。
     こうしてベーコンが唱えた、データ(観察と実験)を重視するあたらしい「知」の方法、事実を踏まえて、理論や結論を導き出すこの考え方は「帰納法」と呼ばれ、これこそがニュートンに受け継がれ、近代科学の基礎となっていったのでした。

    P73
     前線で負傷した兵士たちが、不衛生極まりない病院に送り込まれる。医療物資も生活物資も足りない、いたるところにダニやシラミがうごめくような病院に、押し込まれる。ここで感染症に罹患することによって、本来は助かったはずの命が失われていく。戦場の兵士たちは、戦闘によって亡くなるのではなく、劣悪な環境での感染症によって亡くなっていくのだ。それがナイチンゲールの結論でした。

    (中略)

     そこでナイチンゲールが使った武器が、看護師の道に進む以前、ずっと学んできた数学であり、統計学だったのです。

    (中略)
     
     たとえば、1855年1月の場合、感染症による死者が2761人、負傷による死者が83人、その他の死者が324人となっています。つまり負傷を原因とする死者の30倍以上もの兵士たちが、感染症によって亡くなっていたのです。

    (中略)

     こうしてナイチンゲールは、ヴィクトリア女王が直轄する委員会に1000ページ近くにもおよぶ報告書を提出します。どんな権力者であろうと反論できない、客観的な「事実」を突きつけたわけです。

    P86
     まったくあたらしい課題に取り組むとき、考えても考えても答えが見つからないとき、そんなときには、目の前にある「事実」を拾っていきましょう。たくさんの事実を積み重ねていった先に、答えは見えてくるはずです。

    P138
     「柔術を習い始めてから、あれだけ弱かったからだが丈夫になり、短期だった性格も我慢強くなった。柔術が、心とからだの両方を鍛えてくれたことは間違いない」
     そしてひとつの決断を下すのです。
    「殺傷の術だった柔術の危険な技を取り払って、技に理論をもち込み、思想を加えていけば、心とからだの両方を鍛えるあたらしい『道』ができるはずだ」
     人間形成をめざした柔(やわら)の道、すなわち「柔道」の誕生です。

    P167
     独自のファッション哲学で、女性たちをコルセットから解放し、女性たちを自立に導き、自由を与えたココ・シャネル。
     彼女はあたらしい洋服をデザインした女性ではありません。
     もっと大きな「あたらしい女性像」をデザインした、本物のデザイナーでした。

    P192 
     サッチャーが生涯にわたって尊敬し続けてきた父アルフレッドは、彼女が幼いころからいつもこう言い聞かせていました。
    「いいかい、マーガレット。『ほかの人がやっているから』というだけの理由で、なにかを決めてはならない。なにをするかは自分で決めなさい。そして、自分の決断についてきてくれるよう、まわりの人間を説得しなさい」

    P198
     こうして最愛の夫デニスと結婚し、赤ちゃんを身ごもったサッチャーは、政治活動から離れざるをえなくなりました。
     しかし彼女は双子の赤ちゃんを出産した1週間後から、次なる目標に向けて動き出します。政治活動ができない子育て期間中、法律の勉強をして弁護士になろう。弁護士としての知識と経験は、きっと政治家としての自分に役立つはずだ。なんと彼女は、出産から4か月後に控えていた弁護士試験を受けると言いはじめたのです。
     
     (中略)

     サッチャーは、育児のかたわら猛勉強に励み、みごとに弁護士試験に合格したのです。弁護士として法律の知識を身につけたこと、さらには法廷の現場で弁論の技術を磨いていったこと。これはのちの政治家サッチャーを支える、大きな武器になりました。
    ==================


    以上
     


  •  これは面白かった。
     子どもに勧めたい本ですが、大人でもぜひ読んでほしい。

     表舞台に出てる人だけがすごい人ではない。
     新しい舞台で挑戦する。
     挑戦しながらどんどん自分の考えを修正していく。
     周りの意見を重用する。

  • とにかく面白い。君たちに武器を配りたい。のエッセンスを歴史上に人物をテーマに分かりやすく解説している。
    子供が小学生高学年か中学生になった頃ぜひ読んでもらいたい。大人にも薦めたい一冊。
    とにかく文章が知的で、読んでいて心地よい

  • 未来を作る子どもたちへの学ぶ意味やチャレンジすることの大切さを伝える本。子どもに伝えたいと思うと同時に自分の生き方も考えさせられる。
    パラダイムシフト、世代交代で世界は変わる。邪魔しない大人にならないと。

  • これからの未来を作る「14歳のきみたち」に送る瀧本さんの授業。
    ベアテ・シロタ、ゴードンさんのエピは恥ずかしながら知らなかったけれど、涙が出てた。日本の男女平等の礎をこんな風に作ってくれていたなんて。
    そこからのサッチャー、ローリング、緒方貞子って、泣く流れ。

  • 中学の時に読みたかった、という感想を持ったけれども、そうした意見が出てくることも著者にとっては想定済みだったのだろう。ちゃんとフォローの言葉も書かれていて、とりあえず今28歳の私も、勉強だけは頑張ろう、積み重ねてきたものを安直に中断するのはやめよう、と思えた。

  • 瀧本哲史さんの名著。
    概要は知っていたが、改めて通読。
    14歳の中学生に向けた特別講義という形をとりながら、「かつて14歳だったすべての大人たち」に向けたメッセージでもある。
    小さな違和感を大切に、地図を片手に空白地に仮説の旗を立て、信頼できる仲間とともに逆風を乗り越え、新たなルールを作り出すことで世界を変える。ある意味青臭く熱い情熱が、平易な語り口で語られる。

    自分の中にはまだ「青臭い情熱」は残っているだろうか?

    まだやれる、本を閉じ、前を向いて歩き出そう。そう感じられた。

  • 14歳のための世界を変えた偉人伝の(変えられなかった人も含む)授業だが大人が読んでも十分に面白い。日本国憲法に男女平等項目を入れようと尽力したベアーテ・シロタ・ゴードンとか全く知らなかった。イベルメクチンを開発してノーベル生理学賞を受賞した大村智のエピソードもとても興味深い。何か行動を起こさないと世界は変わらないし、何か行動を起こすと世界は変わる!

  • 逆風が吹き荒れても、周囲の大人たちがこぞって反対しても、怒られ、笑われてもそこで挫けてはいけない、ミライは逆風の向こうに待っている。

  • 「14歳のきみたちへ」ということですが、大人が読んでもなんら問題ありません。内容は名だたる歴史の人物紹介。でもちょっと視点が違うのが面白かった。「人を疑うのではなく、コトを疑う力」
    頑張れ!少年たち!

  • 偉人たちがどのように功績を残したか、なぜ彼らが評価されているのかを紹介している本。

  • すごく、いい本でした!!
    なんか、14歳の君、ぜひ読んでくれ!(自分は14歳じゃないけど)
    目から鱗でした〜
    なんか、すごく、人生に影響を与えてくれると思うよ!!!

  • 常識を疑う事から新発見はうまれる!新しい発見をするのは未経験者

  • 現在皆さんに求められているのは、課題解決力ではなく、課題発見の力
    みなさんが学んでいるものの正体は「魔法」です。・・勉強のこと。

    まったくあたらしい課題に取り組むとき、考えても考えても答えが見つからないとき、そんなときは、目の前にある事実を拾っていきましょう

    森鴎外は権威の思い込みにとらわれた人でした。
    医学の道ではほとんど功績を残せないまま、文学者として記憶される人物になりました。
    両者の分かれ道は、権威や常識を疑うことができるかどうか、そして、事実をベースにしてものごとを考えられるか、にあります

    求められているのは、人を疑うのではなく、コトを疑う力なのです

    ナイチンゲールのコウモリの翼とよばれる独自のグラフを考案し、死因別の死者数を一目で分かるようにした。戦闘ではなく、劣悪な環境での感染症により亡くなっていく事実をつきつけた。看護師としてのナイチンゲールではなく、統計学者としてのナイチンゲールが世界を変えた。

    冒険とは自分だけの仮説を証明する旅なのです。地図とは仮説なのです。仮説は「空白地帯」に立てる必要がある。みんなが素通りしている空白地帯(名前さえ聞いたことのないようなスポーツ、皆が海を眺めているときに、砂浜の貝殻を眺める、ライバルがひしめく競争の激しい世界ではなく)に目を向けていれば、いつしか自分だけの花を咲かせることができます。

    どんな仮説を立てるかは皆さん自身が考えるしかない。
    しかし仮説をどこにたてるべきなのかは、はっきりしている。仮説の旗は誰も手をつけていない空白地帯に立てること。それが世の中を変える人の鉄則です。大村智さん。

    ゲイツの仮説が優れていたのは、そのときにはハードではなく、ソフトが重要になっているはずだと考えたこと。やがては一家に一台のパソコンが当たり前になる。世界中のメーカーがパソコンを作るから、そこで争っても負ける。だったらすべてのパソコンで使われるようなソフトを作ればいい。IBMに納めた、PC-DOS。基本ソフト。それをゲイツらはMS-DOSとした。一台のパソコンを作ることもなく、パソコン業界を制した。

    ・仮説は空白地帯を狙って立てる
    ・仮説は時代や状況の変化に応じて柔軟に修正していく
    このふたつの原則を忘れなければ、立派な地図が描け、冒険をはじめられるはずです

    嘉納治五郎は、ルールをつくることで、マイナーな格闘技に過ぎなかった柔術を柔道に変え、世界に認めさせた。

    どんな勇者でも、ひとりで冒険に出ることはありません。戦士、魔法使い、僧侶といった個性豊かな仲間たちと「パーティー」を組んで、世界を救う旅に出ます。信頼できる仲間たちと協力して、大きなことを成し遂げる。
    個性豊かな仲間たちを集めて、最強のパーティーを組む、このとき必要となる最初の作業は、自分の個性を知ることです。

    文明とはゆるやかなカーブを描くように少しずつ発展していくものではない、世代交代、パラダイムシフトで、ある日突如として変わる

    参加した幹部たちに衝撃が走ります。それは、緒方貞子というリーダーの強さに対する、とても前向きな衝撃でした。国境を超えようと超えまいとクルド人を救い、そのそばにいること、難民といえるかの問題ではない。
    小さな違和感を大切に育て、自分だけの賛成する人がほとんどいない、大切な真実をみるける

    世界を変える旅は、「自分を変える」ことから始まる
    まずは自分を変えよう、大人たちの物差しでは測りきれない可能性を信じて、自分自身を変えていこう。

  • 50歳を過ぎている私でもワクワクさせられた。

    全ての子どもに読ませたい。
    過去の偉人達が全く色褪せず、友人のようにそこにいる。
    どう生きるか。何をすべきか。
    全ての行動が未来へ繋がっているなぁと感じられる本でした。

  • パラダイムは、ある時代に生きる人たちにとってはよりどころであり、時間の変遷によってそれが無用の長物になること、そして次の世代にとっての当たり前、すなわち新たな拠り所を作ることによってパラダイムはシフトしてきた。そんなことをイメージしました。自分も常にアップデートしていたいな。。

  • 〝これからを生きる14歳に、そしてかつて14歳だったすべての人に〟とあるように、中学生から、かつての子どもたちまで、全ての世代の読者を応援してくれているような本でした。

    内容としては、これまでミライをつくってきた様々な人たちを取り上げながら、これからのミライを変えていくための考え方をみっちり講義。
    名前が上がるのは、世界で誰もが知っている発明家から、現代の世界的ベストセラー作家、それに日本の憲法に(つまり今の日本に)大きな影響を与えながらもほとんど名前が知られていない女性まで。

    14歳はとうの昔で覚えてない!ような私も、いつもの瀧本さんの熱いメッセージに加えて、語られる偉人たちの人生が興味深くて、夢中になって読んでしまいました。

    50歳を過ぎて学問の道に進んだという伊能忠敬や、60歳を超えて国際的な重要ポストに大抜擢された緒方貞子さんのお話には、すっかり大人になった人たちも熱くなってしまうのでは。

    〝つまらない大人〟になってきていないか?と思った時、現実の壁にぶつかって苦しんでいる時、時々で読み返したい本です。

  • 子どもから大人まで読めます。悲観的になりがちな未来に光を当てるのではなく、どのように輝けるのか、を示しています。
    脇役?に視点があたって、興味深かったです。

  • 14歳をターゲットにした未来をつくる特別講義。

    歴史上の人物達の偉業に触れながら、いかに未来をつくっていくか、とても分かりやすくまとめられていました。子供達にもぜひぜひ読んで欲しいので、購入しようと思います。

    この本を読んで、自分は頭の凝り固まった大人になりつつあるのだろうと思いました。子供の可能性をつぶさないように気をつけたいです。

  • 真理を固定したり語りすぎたりせず、気付きや興味、好奇心を促したいという著者の心がつたわる。

    思い込みを取り払い、可能性を信じ抜くこと、1人ぼっちの勇者はいない(ことが多い)ことなど、子供も大人にも忘れてはいけないポイントが分かりやすかった。

    何歳の時にでも素直に読める、そういう自分でいたいと思う。

    ⬛️めも
    『人』は信じる、『コト』は疑う

    課題解決→課題発見形へ

    ナイチンゲール→統計

    カレーライス→脚気→海軍

    シロタ・ゴードン 男女平等

著者プロフィール

京都大学客員准教授、エンジェル投資家、教育者。1972年生まれ。麻布高等学校、東京大学法学部を卒業後、大学院をスキップして直ちに助手に採用。専攻は民法。任期終了後は学界に残らず、マッキンゼーへ入社。3年で独立し、多額の債務を抱えていた日本交通の経営再建などを手がけながら、エンジェル投資家として極めて初期段階の企業を15年以上にわたって支援し続ける。京都大学では教育、研究、産官学連携活動に従事。「意思決定論」「起業論」「交渉論」の授業を担当し、人気NO.1若手教官として「4共30」講義室を立ち見に。各界において意思決定を先導するリーダーを育てることを目標に、選抜制の「瀧本ゼミ」を主宰。著作物やディベートの普及活動を通して、次世代への教育に力を入れていた。2019年8月10日永眠。

「2022年 『瀧本哲史クーリエ・ジャポン連載集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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