私が失敗した理由は

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062201414

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りたもの。
    成功をもうすぐ手中に収めそうだったイチハラは、なぜ、わざわざ人生を失敗するような大事件を起こしてしまったのか。考えるうちに燃え上がるような「ときめき」を感じた美緒は、急に『私が失敗した理由は』という本を出す企画を思いつき、かつての恋人で編集者の土谷謙也に電話をする。
    果たして事件の真相は――。

    「イヤミスの女王」真梨幸子さん、初読みでした!
    人めっちゃ死んでるー!
    グロくないから読みやすかったけど。
    ラストシーン恐いわぁ。
    作者本人が出てくるパターン好きです。

  • イヤミス
    僕が、私が失敗した理由は何なのか
    マンションで起こった殺人事件を中心に
    次から次へと語り部が変わる。
    ちょいちょい「孤虫症」がクサされ、おちゃめw

    そして相変わらず人が死に過ぎ!!(笑)

    おっと、いけない
    ピンポンが来ちゃう~

  • 表紙はこんなに、ほのぼのしてるのに(笑)
    相変わらずな真梨さんでしたが、終わりに近くなり少し難しくなってきた。
    でも、最後にそこ!みたいな意表をつかれました。
    『孤虫症』は以前読んでますが、真梨さんがエログロって言うなら私も言ってもいいよねって読み始めは思っていたけど、そんな事言ったら家もピンポーンって鳴っちゃうのかな!?なんて思いました(笑)
    私は真梨幸子さん大好きですよ(*´罒`*)

  • 真梨幸子天才!

  • ネタバレ注意


    酷評しちゃダメ!ピンポーンって来るよ。

    いつもならちゃんと真相を理解できるんだけれど、今回はわからないことがいくつかあって、ちゃんと理解できていないかも。
    同じ様な家族構成の人が多いのと、絶対この人も関係ある!と思っていたらそうでもなかったのと、うーん、あそこもあそこもわからない。
    (追記 読み直したら全て解決、理解した)

    真梨さん、来ないでくださいねm(_ _)m
    面白かったのは嘘じゃないから。

  • 今回はちゃんと登場人物、ストーリーをひとつひとつ把握して読んでいく!と決めて読みだしたにも関わらず、途中からいつもと同じで訳が分からなくなってしまった。
    今までの本と同じで登場人物が多いし、話が登場人物ごとに飛ぶのでどこかでごまかされてしまう。
    そして、今までの本でも出てきたタワーマンション、特定の地名、嫌らしい女性の心理描写・・・。
    まるで既視感を覚えるような似たようなストーリー構成・・・。
    それなのに読んでいる時はそれなりに面白く読まされてしまう。
    ある程度、スタイルが完成していてずっとそれを踏襲している感があるけど、面白く読めるならこれはこれでいいのかな・・・と思った。

    前置として、成功する事は失敗しない事だとある。
    そして、続く物語でどこかで失敗した人たちの物語が綴られている。
    大手会社に勤め順調な人生を送っていたのに、妊娠した子を死産した事がきっかけに人生の歯車がくるってしまった女性。
    押しの強い彼女に押されてそれまで勤めていた出版社を辞め自ら出版社を立ち上げた男性。
    パート仲間の女性に乗せられて選挙に出馬、多大な借金を背負う事になった女性。
    一家殺害事件の犯人にされてしまった女性。
    スランプに陥った元ベストセラー作家。
    そして、その周辺の人々の、彼らに関わったために失敗していく様子。
    主な登場人物の女性たちははスーパー田喜沢南店でパートで働いていた、という事でつながっていて、彼女たちの周辺の人々も知らない内に見えない線でつながっている。
    そして、この本では作中に作者と著作名が登場する。

    今、内容をこうやって書き出してみても複雑な線がひとつに結びついていくというよりは余計頭が混乱してくるばかり。
    結局、いくつかの事件の内、私には最後まで誰がした事だったのか分からないものがあったし、犯人の動機もよく分からなかった。
    これは読んでる時の面白さを味わう本だったと割り切って読んだ方がいいのかな・・・と思う。
    もう一度読み返せば理解できるようにも思うけど、そこまでする気になるほどの本でもなかった。

  • なるほど…笑。
    と思わずニヤリとしてしまったラスト。

    途中迷子になりながら読みきった本。プロットを練ってというよりも、書いてる中で物語が走って行った感満載。
    さすがドロミスの女王!!
    いやー『面白かったです』。これがフィクションだとしても絶対に反対のことは口に出す気起きませんね。
    残念ながらわたしはフジコから入ったクチなため、真梨幸子さんデビュー作よ『孤虫症』読んだことも触ったこともないのですが、ものすごく読みたくなりました。『傑作に違いない!!』
    『ご本名での活躍も期待したくなりますね☆』
    『四〇一二号室』と『女ともだち』も未読なので、というか読んだことない作品ばかりなのでもっと読みたくなりました。

    デビュー10年おめでとうございます。

  • 相変わらず、どこからどこまでも嫌な雰囲気たっぷりのミステリ。語り口調があまり粘着質でなくあっけらかんとしているだけに、余計嫌かも。もちろん、大好きですよこういうの。
    さまざまな人の「失敗」を取材し、それを本にして一儲け、というのは面白いコンセプトであるけれど。たしかに考えようによっては、これほど下劣なことはありません。でもやっぱり人の不幸が気になってしまうのは仕方のないことで、そしてそれ以上に自分は失敗したくないのが当然の心理。
    なのにあの人もこの人も、あれよあれよのうちに落ち込んでしまう「失敗」。そして一家惨殺事件の真相……気になるポイントがいっぱいでぐいぐい読み進めました。
    そしてラストにもぎくりとさせられ……あーよかった。「面白くない」なんて感想を書く羽目にならなくって(笑)。

  • ん?なんだ?伏線全部回収された??
    疑問が残ったまま今読み終えました。
    何かまだ謎がある気がするとモヤモヤ。
    まとめが欲しい…。
    さすがです。イヤミス。

    私も「ときめき」結構大事にしてきましたが、ちょっと考え直す必要があるかもと思いました(笑)
    怖い…。

  • 開けても開けても中身が出てくる
    マトリョーシカのよう。
    この本の場合、死んでも死んでも
    新たな容疑者が出てくる。
    最終的に真梨さん本人が出てきたのは
    おもろかった。

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著者プロフィール

1964年宮崎県生まれ。1987年多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤中症』で第32回メフィスト賞を受賞し、デビュー。2011年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』がベストセラーとなり、”イヤミス”の急先鋒として話題に。2015年『人生相談。』が山本周五郎賞の候補となる。そのほかの著書に、『5人のジュンコ』『私が失敗した理由は』『カウントダウン』『一九六一東京ハウス』『シェア』など多数。

「2023年 『まりも日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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