- Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062202671
作品紹介・あらすじ
一年後に廃校が決まった奈良県・十津川村の小学校に赴任した香澄。一年経っても、まだこの学校になじめない。頼りにならないが同僚のよし太、自ら選んでへき地教育に従事する律子と比べ、自分は教師に向いていないのではないか、と思う日々だった。ある日、生徒が無くしものをして落ち込んでいた。それが亡き祖母の形見だと知った香澄が夜遅くに行くと、そこにはよし太がいた。(第一章 里田香澄)
廃校が決まった学校を舞台に、教師と生徒、それぞれの視点から最後の一年が描かれていく。一章ずつ読み進めるにつれ、かけがえのない時間が経ち、子供たち、親たちの気持ちが胸に沁みこむ。
いまや失われつつある親と子、教師と生徒、学校と地域の関係を丹念に描き出す、著者最高傑作。
感想・レビュー・書評
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過疎化が進む山間の村、4人の先生に7人の生徒
廃校が決まった小学校と3人の6年生の一年間の
笑いあり、涙ありの素敵な話でした(^ ^)
都会に憧れ田舎から出たい子供達…それぞれが悩み
そして成長する姿に心が温まります。
子供達に全力で向かい合うダメダメな「よし太」先生にまんまと泣かされました( ´△`)
映画化すれば良いのになぁ…
よし太役…34歳で鼻くそほじるのが似合う俳優は誰がいいかしら笑
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心が温まる本ですね。
生徒と先生の繋がりにほっこりします。
ただ先生をデフォルメし過ぎでは。
ハナクソはやり過ぎに思います。 -
過疎地域の学校がどんどん廃校になっているのは確かめなくても当たり前な事ですよね。
そんな過疎地域で廃校を目の前にした学校と、その生徒、先生、親、地域住民までを描いた小説です。
先生なのか?と思う位に元気でおバカなよし太が、理想の教師として胸に沁みて来ます。生徒を楽しませようとする姿が次第に素晴らしく感じられて、こんな先生がいたら確かに学校生活楽しかったろうと思います。
大人たちも鷹揚で子供たちを見守っていて、小さなコミュニティの良さが感じられます。外から来たら色々めんどくさい事も有ると思うんですが、皆が見守っている中で育つ良さって絶対有ると思う。
そしてそこから飛び出したいと思う子供たちの気持ちももっと分かる。
結構淡々としている所が個人的には好き。そしてラストもお涙頂戴というよりも、誰もが体験する切なさを感じられる良さがありました。良作。 -
先生というのは傲慢な職業だという一言が心に残った。仕事を選択する理由は様々で、本人が心で思っていることと、周りの人からの見え方は違うと改めて思い出す事ができた。とても良いキャラクターの先生方ばかりだった。また自分自身、短い間ではあったが学校で働けた経験を持てて良かったと思うし、今後新しい仕事に就くこのタイミングで読めて良かった。
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いやあ、いま地方を書かせたら浜口さんの右に出る人いないんじゃないですか?
「よくある過疎地の感動ものよね」と思いつつ気楽に読み始めたのだけど、あっという間に彼らのなかに入り込んで一緒に廃校までの毎日を過ごしていました。
「学校」というものが子どもだけのものではないということが、説教臭くなく、無駄に感傷的にならず、徹底的に明るく描かれていて。
地方について難しく考えずにもっと自分と地続きのものとして肌で感じていけばいいんだ、とそう思いました。 -
先日のよのなか科に作者の浜口倫太郎さんが来られていて、藤原和博さんがお薦めの一冊として紹介されていたので早速購入。一気に読了。心温まる本。
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先生モノ。僻地の廃校になる小学生の1年間を丁寧に、あまりドラマチックしすきず書かれていて、とても温かい気持ちになれた。僕が本を好きになったきっかけは小学生のときに出会った灰谷健次郎さんの兎の目だった。兎の目の小谷先生と香澄先生がだぶってしまうのだけと、それでもこの手の先生と子どもたちのふれあいものには滅法弱い。学校の先生になれなかったけど現実を知らない分、本を楽しめる。
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廃校予定の小学校。ラスト1年間の話。何でもないかんじだが、いいな~最後は一気に攻めてくる感じ。 2017.8.19
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20169講談社刊。書下ろし。本の帯に惹かれて読んで見ました。中心的な登場人物に現実味が少なくて違和感があり、あまり楽しめませんでした。
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けっこう泣ける
桐谷健太いいですね(^ ^)
ジャージも似合います笑
桐谷健太いいですね(^ ^)
ジャージも似合います笑
桐谷健太、堂々と鼻くそほじってそうですもんね(良い意味で)似合います♪
菅田将暉も良いかなと思ったのですが、やっぱり...
桐谷健太、堂々と鼻くそほじってそうですもんね(良い意味で)似合います♪
菅田将暉も良いかなと思ったのですが、やっぱり桐谷健太かなっ。