がんばりすぎない、悲しみすぎない。 「がん患者の家族」のための言葉の処方箋

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062206150

作品紹介・あらすじ

「がん哲学外来」の提唱者が、初めて「がん患者の家族」のために書いた一冊。

苦しんでいる患者を前に、「健康な自分が弱音を吐くことなどできない」と一人悩まれている家族の方は、この本を読むことで、少しは気持ちがラクになっていただけるのではないでしょうか。また家族だけでなく、患者自身もこの本を読んで、家族の思いを知ってほしいと思っております。
八方ふさがりでも、天は開いています。私の言葉をきっかけに、それぞれに自分の足下を照らす懐中電灯を見つけていただけたら嬉しく思います。(「はじめに)より)

 今や、2人に1人ががんになる時代。自分、もしくは家族ががんになることから逃れられない時代といえます。
 医学の進歩により、がんという病気そのものは治りやすくなりました。しかし、がんをきっかけにうつ的な症状があらわれたり、これまで表面化していなかった家族間のひずみがあらわになることもあるといいます。 がんになることで、うつや家庭の崩壊が起こってしまう。これはがんが引き起こす第二の病と言っていいでしょう。
 著者は、これまで3000人以上のがん患者の相談を受けてきた順天堂大学医学部教授で「がん哲学外来」提唱者の樋野興夫先生。がんを上手に乗り越えられる「がん患者の家族」の心がまえを、具体的なエピソードを交えつつ紹介。がん患者を「支える側」の悩みや不安に優しく寄り添います。

特別対談 池上彰×樋野興夫
「がんは人生を見つめるチャンス」

特別付録 各地のがん哲学外来・カフェ

感想・レビュー・書評

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  • がん患者の悩みは家族に関するものが多い。それは家族の距離に問題があるから。
    同じ部屋に30分間いて沈黙に耐えられるか。
    多くの人は沈黙に耐えられず自分の部屋に行ったり、患者に口うるさく言ってしまう。
    無言でいても苦痛にならない人間関係を築こう。そのためには30分無言で同じ部屋にいるということを意識的にやろう。

    家族ががんになって、よりよい家族になる訓練「家族訓練」をする機会を与えられたんだと考えればいい。

    相手が苦痛にならない人間に自分がなる。それは黙って相手の話を聞くこと。本当に大切なのは「聞く力」。

  • 図書館でなんとなく手に取った本。
    納得行く部分もあったし、
    そうでない部分もあった。
    なんだかなぁ…

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著者プロフィール

樋野 興夫(ヒノ オキオ)
順天堂大学名誉教授
順天堂大学名誉教授、新渡戸稲造記念センター長、恵泉女学園理事長。1954年島根県生まれ。医学博士。癌研究会癌研究所、米国アインシュタイン医科大学肝臓研究センター、米国フォックスチェイスがんセンターなどを経て現職。2002年癌研究会学術賞、2003年高松宮妃癌研究基金学術賞、2004年新渡戸・南原賞、2018年朝日がん大賞、長與又郎賞。2008年順天堂医院に開設された医療現場とがん患者の隙間を埋める「がん哲学外来」が評判を呼び、翌年「NPO法人がん哲学外来」を設立し、理事長に就任。これまで5000人以上のがん患者と家族に寄り添い生きる希望を与えてきた。その活動は「がん哲学カフェ」として全国各地に広がっている。著書に、『がん哲学外来へようこそ』(新潮社)、『明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい』(幻冬舎)、『生きがいに気づく、いい言葉』(PHP研究所)などがある。

「2023年 『もしも突然、がんを告知されたとしたら。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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