- Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062206921
作品紹介・あらすじ
止むに止まれぬ動機から女性たちが犯した犯罪。彼女たちの前に現れたのは、美人画で有名な人気絵師だった。「その美を僕の手で永遠に残してみたい」とモデルを頼む一方、幾重にも隠したはずの罪にも巧みに迫っていく。思いもよらない一点から論理的に真相が導き出される鮮やかさ。「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞受賞作家がついに書きえた新たな傑作!
感想・レビュー・書評
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あんま言うとネタバレになるんですけど、百合オチと近親相姦オチはオオウ…ってなったな…騙された…。
あとこないだの相棒でも観た、この被害者のネタ…!!ってのも…、文章だとああなるんだな…。 -
知らない作者だなと思ってググってみたら、元公務員でパチプロ兼作家って随分ギャンブラーな人生で。
wikiにこの本載ってなかったし。編集してあげるほどの熱意もないので放置。
罪を犯した女性の気配が分かる絵師ってテーマは面白かった。 -
伽古屋 圭市
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設定の妙に膝を打つ。
よくぞこの設定を思いついたな……!と。
罪を犯した女たちと、その罪の匂いを嗅ぐ絵師。
女たちが罪の呵責から解放される瞬間の美しさのため、絵師は女の罪の謎を解く。
芥川龍之介の「地獄変」をも彷彿とさせる、芸術家の残酷と、不思議な寛容。
一話目が一番びっくりした……
まさか!という展開。
美しく、官能的。
また、時代や花などがモチーフになっているところから、連城三紀彦先生の傑作短編集「戻り川心中」を思い出したが、偶然であろうか。
に、しても茂次郎さんは天然タラシだな……
子供がいるという設定に、何気にショックだったw -
【収録作品】徒花ノ微笑/躑躅ノ毒/瓜ノ顔/柚ノ手/蜜柑ノ種/徒花ノ微笑/承前
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自分の読解力がないのか雪江の話が頭に入らなかったし現在につながるところもよくわからなかった。他の女性たちは幸せになったのかが気になる。