風の海 迷宮の岸〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)
- 講談社 (1993年3月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062551144
感想・レビュー・書評
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再読。
圧倒的な世界観。
12国記の世界を魅力的にするもう一つの主要素は誰もがもつ「帰りたい」という得体の知れない望郷感ではないかと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
★十二国記シリーズ 第2弾★上下巻
<br>麒麟は王を選び、王にお仕えする神獣。
<br>金の果実として木に実り、親はいない。
<br>ある日、大地が轟き、大気が歪む蝕で流された実は、蓬莱で「人」として生まれ育っていた。
<br>戴国の王を選ぶために連れ戻されたが、麒麟の姿に転変する術さえ持たぬ泰麒
<br>幼い戴麒の葛藤が始まる。
<br><br>けな気な泰麒すっごくかわいい
<br>NHK教育でも放送されました。
内容がちょっと違うけど・・・ -
再読
小さい泰麒のお話
泰麒と同じ気持ちで不安とどきどきを感じながら読んでたなぁ -
蝕により、蓬莱(ほうらい:日本)に飛ばされ、人とし育った戴国の麒麟(きりん)泰麒(たいき)の話だ。まだ幼い麒麟にもなれない泰麒。しかし、天命により、自分の主となる戴国の王を選ばなければならない。泰麒の葛藤が始まる。
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泰麒が愛おしいすぎて!
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幾度目かの再読。
始まりの一文が好き。
あの柔い存在に絆されない者がいるのだろうか、いや居まいといつも思ってしまいます。
下巻も楽しみ。 -
泰麒は蓬莱で十年過ごした少年。ようやく見つけ出されてこの蓬山にやってきた。まだまだ麒麟の自覚も無く、転変の仕方も分からない。玄君の手回しで、ようやく景麒と近付きになれて自分が麒麟であることを納得し少し安心した様子だ。しかしこれから王となる人物を選ばなければならない。それが不安な泰麒である。
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正論で諭しても通じない言葉と態度は常にある、どんなにその人のことを思っていたとしても、誤解を生む事は常だ。
そんなことを思わせてくれる、景麒と泰麒・景麒と景王との人間関係を描いている。
十二国記の世界観や人間観が初めて出てくる作品。 -
泰麒が可愛い、他の話と違って争いも少ない
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この作品と「魔性の子」と、どちらを先に読むかで、妖魔に対する印象がだいぶ違うような気がする。
(2020/03/09追記)
この作品の刊行当時、「プロローグ」が「魔性の子」と同じことに気付いた読者はどれくらいいたのだろう。講談社X文庫ホワイトハートと新潮文庫とでは、読者層がかなり違うと思うのだが。 -
十二国記熱が止まりません。もう何度も何度も読んでいるのに、最近この本を読むこの時間が楽しくて仕方ありません。電車の中で読んでいても、意識が完全に本の世界に持っていかれているのがわかります。京極さんの本に比べると断然薄いのに、満足感は同じです。あっという間に読み終えてしまいますが、余韻がすごく残りますし、満足します。もの足りないなんて思いません。
なぜ、十二国記に登場するキャラクターはこんなにも魅力的なのでしょうか。
戴。本当に良い国になって欲しい。早く、平和な、それに泰王と泰麒の2人そろっている姿が見たい。泰王の無事を祈るばかりです。
<以下引用>
「・・・火って、暖かくて明るいものですけど、あんまり強いと怖いでしょう?」(p.68)
泰麒のまだ幼い、戸惑う思い、そんなものがすごく伝わってきました。早く、戴国の物語の続きが読みたいです。
あと、小野さん、漢文みたいなものを書いていてすごいなと思いました。中国語とはまた違いますよね。どうしたらこんな書けるのだろうな。小野さん素敵です。 -
どう成長するのか続きが読みたくなる。
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前作の裏切りの熾烈さとは違う、居場所無き、期待に応えられない心情をファンタジーだからこそ描ききっている。下に期待。
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いっき読みでした。
泰麒の今後が気になります -
泰麒が可愛くていいこ。この子はこれからどうなっていくのかなと思いながらどんどん読み進めてしまった。下巻が楽しみ☆
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十二国記スタートの本
一気読みで泰麒にメロメロになってしまいました(笑
十二国記、この本が最初でラッキーだったなと・・・後から思いました -
再読~。
十二国記を「魔性の子」から読み始めた私には、特別な話です。
まあ本シリーズはちゃんと順番通りに読んでいるのですが、陽子の物語を読んだ後じゃないと、いろいろと分からないこともあったと思います。
泰麒の可愛らしさは、もうほっこりします。
幼気さと、幸せではなかっただろう蓬莱での日々を胸に抱えて、幸せに慣れていない子供。
それでも人を思いやり、女仙を気遣う泰麒の姿にいたましさと愛しさを感じます。
景麒とのやり取りは、もう微笑ましいの一言(笑) -
泰麒が可愛い。そして切ない。
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女怪の叫びが悲痛で・・・延麒グッジョブ。
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泰麒のお話。黒麒麟という珍しい立場にありながら、幼く頼りない子供。自分に自信がなく、泣き虫な子がどんな麒麟に成長していくのか、期待を孕んだ上巻です。
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高校時代に一度読んだので再読です。
泰麒は素直でいい子だな。。
それ以上に、景麒かわいい。と思ってしまうのはだめでしょうか(笑)
泰麒に対するあのなんともいえない態度が一種の萌えを感じさせるのは気のせいですか。。
泰麒には幸せになってほしいなあ。 -
魔性の子から先に読んでいればなぁ
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上下読了。
初めて読んだ時は泰麒がいい子過ぎるように思えてイライラしていたけど、今読んだらまた違う気持ちになった。
陽子もそうだけれど、突然今いる場所から引き離され、新しい立場を突き付けられるとうまく心の整理ができないのだと思う。
「別れ」を通過するのってたいせつ。
でも相変わらず、年齢に対して求められた現実が不憫過ぎて、読むのがちょっと辛い。引き込まれるのだけれど。
初めて使令を下すシーンが凄くいい。いっしょに緊張してしまう。
景麒との和やかな雰囲気も、とても微笑ましい。 -
理屈がないものを学ぶほど難しいことはないのかもしれない。と思うほど、泰麒は不安に揺れてるのが読んでいてよくわかる。いつもながら心理描写が細かいと感じる。月の影影の海と比べて話の流れが穏やか。
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(1998.12.22読了)(1998.12.21購入)
(「BOOK」データベースより)amazon
麒麟は王を選び、王にお仕えする神獣。金の果実として蓬山の木に実り、親はいない。かわりに、女怪はその実が孵る日までの十月を、かたときも離れず、守りつづけるはずだった。しかし、大地が鳴り、大気が歪む蝕が起きたとき、金の実は流されてしまった。それから十年。探しあてた実は、蓬莱で“人”として生まれ育っていた。戴国の王を選ぶため連れ戻されたが、麒麟に姿を変える術さえ持たぬ泰麒―。幼ない少年の葛藤が始まる。
☆関連図書(既読)
「魔性の子」小野不由美著、新潮文庫、1991.09.25
「月の影 影の海(上)」小野不由美著、講談社X文庫、1992.06.20
「月の影 影の海(下)」小野不由美著、講談社X文庫、1992.07.20